1. 2023/10/09(月) 17:49:29
フランスでは、一人暮らしが可能なうちは、みな自宅や自分のアパートで暮らしています。女性が多数ですが、男性もいます。家事は最低限は一人でこなします。孤独という面は否めませんが、田舎は近所の人や郵便配達の人が見守ってくれます。
都会だと最近、若い学生に割安で部屋を貸し、時々一緒に食事をしたり、手伝ってもらったり、話し相手になってもらう、そんな相互扶助も成り立っています。
(略)
息子でも娘でも、生涯独身だと親と一緒に住み、亡くなるまで面倒を見る人も少なからずいます。ただ、ブルターニュの私の周りを見ても、親を施設に入れている人がほとんどです。
できないことをできる人にお願いする。フランスなら当たり前のことです。もし、どこかの時点で家族の手に負えなくなったら、躊躇なく他を頼ります。
お金があれば有料の施設や義父のように人を雇うし、なければ行政の枠内での支援を頼ります。他に頼ることに抵抗を感じる人はいません。
だから、日本のように一人で何もかも引き受けてしまい、結果どうにもならないという悲劇は起こりません。フランスの福祉も完璧ではありませんが、試行錯誤を重ねながら今のところ何とか機能しています。
+353
-35
1982年、年5週間(年間30日間)の有給休暇を法制化したフランス。有給取得率も100%に近いと言われるほど高く、「バカンス大国」として、国民は豊かな暮らしを謳歌している印象があります。一方、フランス・ブルター...