1. 2023/09/27(水) 23:33:29
そんな女性客たちの中でも特に感情移入してしまうのが、夫とのセックスレスに6年間も苦しんでいる42歳の主婦・たかこ。たかこら夫婦は育児を遂行するチームメイトのような関係。たかこは時折、夫に抱かれたいと思うが、勇気を出して誘っても拒絶されてしまう。そんな夫の反応が悲しくて、たかこは勇気を出して女性風俗を利用することに。6年ぶりに男性に体を預けた。
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“そうだ 私「お母さん」じゃない ただの欲望を持つ ふつうの人間だった”
この気づきにハっとさせられる人は、多いように思う。大人になったり、子どもができたりすると人は周囲から求められる役割を立派にこなそうとして、人間らしい自分を見失ってしまうこともある。だが、人であるのだから、生々しい欲望があるのは当たり前。誰かに心も体も愛されたいと願うことはかっこ悪いことでも、弱さの証でもないのだ。
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ブラのホックを外すみたいに、心のホックも外してほしい。そして、体も心も大切に抱いてほしい。そう願いたくなるほど、女としての自分に自信がなくなる日が女性にはあると思う。 『僕は春をひさぐ~女風セラピストの日常~』(水谷緑/講談社)は、女性のそんな心の穴を女性用風俗の観点から描いた漫画だ。 本作は2年間にも及ぶ綿密な取材をもとに描かれた、女性用風俗のリアルストーリー。 男性経験がほぼない女医は友人から「高齢処女」と笑われたことから、女性用風俗を利用。管理職の独身女性は悠とのシチュエーションプレイが、自分を解放する唯一の術となっている。