1. 2023/09/13(水) 10:24:52
一部抜粋安藤教授は双生児を調査することで遺伝の影響を見ているが、その双生児研究で知られるのが東京大学教育学部附属中学高等学校だ。積極的に双生児を入学させ、調査研究をしてきた。この東大附属の双生児研究によると、一卵性双生児で成績に差が出ないのは音楽や体育で、最も差が生じるのが数学と物理であるという。
一卵性双生児はひとつの卵子が分裂して2人になるので遺伝子はほぼ同一である。それなのに差が出る科目は、後天的な要素の影響が強いのではないか。
中学以降の数学になると積み重ねた知識が重要になるので、コツコツと勉強をした方が成績は上がる。二次方程式を解くためには、一次方程式を理解し身につけている必要がある。学年が進むにつれて、その積み重ねは増えるので努力をする否かで差がつく。
医学部の入試でなぜ難しい数学の問題を出すのか。医師の仕事に数学はそれほど必要ではないのに、だ。それは「コツコツと努力をしてきたか否か」を見るためではないか。医師として活躍するには膨大な知識を身につける必要があるので、努力型の学生がほしいのではないか。
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学力と遺伝についての研究結果が近年、話題になっている。果たして、学力は遺伝による影響がどこまであるのだろうか? 『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)などの著書があるノンフィクションライターの杉浦由美子氏がレポートする