1. 2023/08/04(金) 09:41:55
どういったタイプの親が虐待に走りやすいのか。
「1つは子育てに情熱的すぎる人。例えば、週に8つも9つも習い事をさせたり、有名校に入学させたいから夜中まで勉強をさせたりとか、子どもの意思に反して教育を詰め込むのも虐待に当たります。
逆に子どもに無関心すぎたり、夫婦どちらかしか関心がない場合も、ワンオペ育児となり精神的に余裕がなくなりがちなので、夫婦が互いに思いやることや子育てに対して話し合うなどパートナーシップが大切です」
昔の叱るときに叩く子育てが、いまでは虐待と認識していない親もまだ多いという。
「以前、保育園に勤めていたとき、怒るとお子さんのカバンを蹴ったりするお父さんがいらっしゃいました。普段はお子さんに愛情を持って接している方でしたけど、よくない行為だなと思ってお話を伺ったら、ご自身も小さいころに親に叩かれて育ったからしつけでやっているというんです。
いまは体罰を伴わない子育てが当たり前で、虐待は止めなければいけない時代。まだ叩くのも愛情と思ってらっしゃる方もいるので、国や自治体などが意識を変える取り組みを増やすことが必要だと思います」
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警察庁によると、2022年に虐待の疑いがあると児童相談所に通告した18歳未満の子どもの数は11万5762人で、虐待事件の検挙件数も2181件と共に過去最多を更新した。「子どもに虐待をしてしまう要因は、地域ごとに環境も違うので一概には言えませんが、共働き世帯の増加や核家族化が進んでいるのが一因だと思います」 こう教えてくれたのは、元保育園園長で子育てアドバイザーの佐藤典子さん。ほかにも貧困など、生活の逼迫から子どもに当たってしまう事案もあるという。