1. 2023/06/27(火) 10:27:39
欧米においては1960年代から異種の純血種同士を交配したハイブリッド犬種の作出が始まりましたが、そこには厳しいスタンダード(犬種基準)を設け、遺伝性疾患など犬の健康状態を獣医師と共に注視し、将来的に高いクオリティをもった犬種として認定されることを目指して努力を続けています。
繁殖する両親犬の血筋に遺伝性疾患を発症した犬がいるかどうかを調べる、バックグラウンドチェックも確立されています。ハイブリッド犬種のドッグクラブがブリーダーの教育や管理を担い、悪質な繁殖を行うブリーダーを取り締まる動きもあります。産まれた子犬の譲渡先も明確です。
しかし、日本においては血統書もいらなければ、純血種よりも高額で譲渡されることもあるため、無計画な利益目的の繁殖がほとんど。遺伝性疾患に関心がなく、両親犬の健康面をチェックすることは稀で、純血種のように公認されたスタンダードがないため、ミックス犬の繁殖は何の制約もない無法地帯です。
ペットショップや犬猫ブリーダー直販サイトで誰もが簡単に入手することができ、人気が上昇するほど、金儲けに走る悪徳ブリーダーの格好のターゲットになっているのです。
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ミックス犬とは、異なる純血犬種同士を親に持つハーフ犬のことをいいます。「マルプー(マルチーズ×トイ・プードル)」「チワックス(チワワ×ミニチュア・ダックスフント)」「ダップー(ミニチュア・ダックスフント×トイ・プードル)」など、それぞれの愛称で親しまれ、2009年ごろから徐々に人気が出てきました。珍しい掛け合わせになると、純血種より高額で販売されていることもあります。