1. 2023/06/23(金) 13:56:02
■「夫が浮気しても、傷つかなかった」
「まず、あれ? と違和感を持ったのは、結婚して間もない頃です。夫は同じ事務所内の弁護士でしたが、1年ほど交際して結婚し、私は寿退社して専業主婦になりました。しばらくすると、夫のスーツから甘い匂いがしたり、不自然に帰宅が遅い日が続いたりしたんです。
何だか嫌だなあと思いつつ放っておいたら、ある日彼のスーツの内ポケットに生理用ナプキンが入っているのを発見してしまって」
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「浮気を知っても、特に何かする気が起きなかったので放っておきました。すると相手の女性の匂わせ行為がだんだんエスカレートして。口紅のシミとか長い髪の毛が夫についているのはしょっちゅう、私のSNSにも不審なコメントがついて、そのアカウントを覗きにいくと、明らかに夫のシルエットが映った写真が投稿されてたりしました。
それでも、なぜか『面倒くさいな』くらいにしか思わなくて。でも変な対抗意識をぶつけられ続けるのが嫌で、夫に一言だけ『この人怖いから何とかしてくれる?』と言ったんです」
その後、“匂わせ”行為はピタリと止み、夫は浮気相手と別れたそう。彼はわざとらしく静香さんの機嫌をとったり、良き夫としての振る舞うようになりましたが、そこで妻は、ある事実に気づいてしまったのです。
出典:mi-mollet.ismcdn.jp
「何というか、独身の頃は『結婚すること』に必死だったんです。私が高校生くらいの頃に流行ったドラマで『女の価値は27歳が最高値! それ以降は値崩れを起こすのよ!』みたいなことを主人公の女性が何度も言ってたんですけど、当時は私だけじゃなく周りの女友達もけっこうあのドラマの影響を受けていました。もっと酷いのは『女の寿命はクリスマスケーキと一緒』なんていうのもあって、24、25歳が一番売れて、それ以降はどんどん売れなくなる。31歳以上はもうナシ、みたいな。
とにかく若いうちに好条件の男性と結婚するのが正解、という一つの不動の価値観があって。27歳までに結婚しないと終わる、と本気で思い込んで、いろんな男性を延々と値踏みしてたんです。年収や勤務先、学歴や育ちとか、そんなのばかり気にして中身まではよく見てなかった」…
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今回お話を伺ったのは、都心で安定した暮らしをしながらも「実はひとりで離婚準備を進めている」という静香さん(40歳・仮名)。一流企業勤務の男性と結婚し、可愛い娘さんもいる彼女は客観的には完璧な人生を送っているように思えますが、それは「本当に欲しいものではなかった」と言います。他人には話せないという、その心情を告白いただきました。