1. 2023/06/15(木) 23:11:48
今のような就職難・低賃金の時代には、汗水たらして働いて得た賃金で、かすかすの生活を維持するのが精一杯という賃労働者がたくさんいるわけで、場合によっては生活保護支給額を下回る賃金で働いている方々も多いと聞きます。
これは非常に切実な問題ですね。みんな、金持ちや貧乏な人々、どちらに対しても公平性を求めます。けれど、どちらかと言うと、金持ちが税金などで優遇されることに対してはそれほど不公平感を持ちません。勝ち組と言われる成功者に対しては「自分が努力して金持ちになったのだから」と認め、身近なところに不平等感を感じてしまう。負け犬と呼ばれたくない。今の境遇は自己責任なのだから、しょうがない、というふうに。
差別感情というのは、大金持ちと貧乏人というような絶対的な差異のなかではほとんど顕在化しません。お互いに無関心にならざるを得ない。しかし、同じような貧乏人同士の間にある小さな差異には敏感になってしまうのです。
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よく、生活保護受給者に対して、「パチンコや競馬をするなんて、けしからん」と、与党の政治家が言いますよね。行政側がそうした、生活保護受給者は世間に頭を下げながら生きていくべきだといった姿勢で受給者に対しているということが、何度か問題になっています。罵声を浴びせる側は、「俺たちが汗水たらして働いて得た給料から税金が引かれ、それが生活保護費の元手になっているのだから、もらっている人間が楽しんではいかん」と主張します。この考え方に対して、「それは間違っている」と納得させるのはなかなか難しいのです。