1. 2023/06/01(木) 21:57:59
【山野教授】親のほうの結果で言うと、まず雇用環境で変化があった。どんな人が変化があったかというと、貧困層のほうが負担が多かった。年収で言うと、200万未満の方が、変化が大きかったということですね。時給の仕事をしておられる方が多いと思いますので、200万未満、400万未満になると、よりしんどかったっていう結果でした。仕事が減った、なくなったという方も多いと推測される。あと、パートナーとの関係で4人に1人の保護者は、何らかの負担を感じていて、これは結構な数です。大学生が、テレワークでお父さんも家にいることが多くなって、すごくストレスフルだ、家に居場所がなくなったという話もあり、まさにそういうことです。
(中略)
あと、保護者調査で、親がすごく孤立しているのが見えました。
コロナ禍に、情報を伝えてくれる人がいない。3年前、いろんな給付金が、政府から出されたじゃないですか。経済的にしんどい人が、ちゃんと給付金を申請に行ったのかっていう話なんです。しんどい家庭ほど、情報がゲットできていなかった。当時は、収入が高い人のほうが、申請に行っている割合が高かったんです。
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コロナの感染拡大予防のため突然休校になってから3年。感染症法上の位置づけがインフルエンザと同じ5類になった。転換期の今、コロナ禍における子どもの調査をした山野則子教授に取材、社会課題を改めて考える。