1. 2023/05/14(日) 23:18:38
ーー長い臨床経験で、発達障害と思われていた子どもが、実はそうではなかったということがあったそうですね。
「そうなんです。学校などで、発達障害とレッテルを貼られて相談に来る方がいるのですが、生活習慣を変えると、症状がなくなったということが経験上多くあります」
ーー生活習慣ですか?そんなことで変わるんですか?
「生活習慣は、皆さんが思っている以上にとても重要なんです。そんなことわかっていると思われるかもしれませんが、昔に比べると、良い生活習慣は相対的に軽視されていて、そのことが今の子どもの不調につながっていることが多いです。
出典:newsdig.ismcdn.jp
ーーつまり、最近の子どもたちは、早寝、早起き、朝ごはんなどの生活習慣が後回しにされているということなんですね。なぜでしょうか?
「まずは親の生活習慣の乱れによる影響があります。
さらに、乳幼児期から早期教育や、スポーツ教室に通わせる方が増えています。そのために、からだの脳を育てるべき時期に寝ることが疎かになっていることもあるようです」
「早寝ができないと、早起きができず、朝ごはんもしっかり食べられないわけです。
例えば5歳児だと、少なくとも10時間は寝てほしいんですね。10時間っていうと夜8時に寝て朝6時に起きる早寝早起きのイメージです。睡眠時間を確保できないと、脳の土台が作られなくなってしまうので、いくらその上に学習とかスポーツを入れても育たないわけです」
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発達障害の可能性がある子どもが、近年増加傾向だという。しかし、臨床経験35年の小児脳科学者は、その中には発達障害と「間違われている」子どもたちがいると指摘する。背景には、子育ての意外な盲点があった。