1. 2023/04/28(金) 22:51:01
■きびしいノルマに耐えかね100均で買った皿を毎朝割ってから出勤する日々
何か壊したい衝動に駆られて、100円ショップで皿を買い、必ず出勤前に1枚台所の流しで割った。そんなことにお金を使いたくなかったけれど、割らないとどうにかなってしまいそうだった。慣れてくると、破片を拾うのも面倒くさくなり、コンビニのビニール袋に入れた状態で割るようになった。大きな音で震える鼓膜と荒い呼吸。仕事に行きたくない気持ち、ノルマへの恐怖をそうやって消化させていた。
独身の一人暮らしの男性の家に行くときは、やはり少し身構える。すべてがすべてヤバい人ではないけれど、以前、50代独身のゴミ屋敷に住む一人暮らしの男性に、「ねぇ、枕営業ってあるの」と聞かれたときには、鳥肌が立ったし、怖かった。そのときは定期点検だけおこなってすぐ出てきた。保険屋の女性が、お客様宅で性被害を受けたなんてニュースも聞く。
私たちの足元は原則ヒールと決まっているから、もし危険な事態に陥っても全速力で逃げられない。
出典:image.news.livedoor.com
「言っとくけど枕とかはしてないから」
「辞めるなら早いほうがいいよ。やり直しが利く、いくらでも」
「ここでやっていけるのは生活のために自分を殺せる人間か、この仕事を楽しいと思える化物だけ。あんたどっちでもないじゃない。自分でもわかってるでしょ」
「私は子どもに苦労させたくないし、産んだことも後悔したくないから、ここで死に物狂いでやっていくけど、あんたはちがうでしょう。まだ若くて、大学も出ていて、未婚で子どもがいるわけでもない。こんな地獄にしがみつかなくても生きていく道がいくらでもあるんじゃないの?」
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忍足みかん氏の著書「気がつけば生保レディで地獄みた。」から一部を紹介。保険会社に就職した筆者は、50代独身男性に営業をしたことがあるという。「ねぇ、枕営業ってあるの」と聞かれて鳥肌が立ち、「怖かった」としている