1. 2023/02/27(月) 00:17:19
後藤 当時のマネージャーはもともとミュージシャンを担当していた方なんですけど、その方が結構ガッツリ売り込みを始めてくれて、この女性にだったらついていってもいいかなと思いました。
あとはずっとフリーでやっていたので、ディレクターから直接仕事の電話をもらうんです。土曜日の深夜に生放送の番組があったんですけど、当日の夕方に「今日、出なよ」って連絡がくる(笑)。「今日ですか?」みたいな。
とりあえずテレビ局に向かう途中でマネージャーに電話して、「なんか今から生放送に私出るみたいです」「分かった。すぐ行く」とか、そんな感じで。
——すごいスピード感!
後藤 人に恵まれていたんですね。昔は、お客さんには嫌われてたけど、制作側とはコミュニケーションがとれていたのかなと思います。スタッフさんが番組に呼んでくれて、その人が違う番組に行くと今度はそっちの番組に呼んでくれて。本当に人のつながりで、そこまで苦労なくテレビに出られてたんだと思います。
でも、2001年に芸人をやめました。就職したのが2001年だったので。
——就職されたんですね。
後藤 しかも出版社に(笑)。大学5カ年計画の最後の年には、研究室に入らないと卒業ができなくて。で、研究室に入ると必然的にテレビはもう出られない。事務所に「卒業はしたいので、お休みさせてください」と言ったんです。
その時は卒業したらまた戻るつもりだったんですけど、大学の友達はみんな就職に動き始めているのを見て、いいな、と思った。履歴書も書いたことがないし、働くってこと自体を分かってなかったんですよ。
——高校生から華やかな世界にいて、そこから就職って、すごく思い切った決断に見えます。
後藤 やったことないことをやりたかったんですよ。でも、確かに迷いもあって。金銭感覚も変わるし、タクシーも乗れなくなるしとか。就職したての頃は「どうしよう。今なら戻れる?」とか、思ってました。
でも、かっこいいことを言えば、何も人間としてできあがってなかったので。ここで普通の生活をしなきゃダメだと思いました。
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「ここで普通の生活をしなきゃダメだ、と思った」…“伝説の女芸人”アンラッキー後藤(45)が、人気絶頂で引退した「真相」 | 文春オンライン
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まさに「時代に選ばれてしまった」アンラッキー後藤のブレイク。自分を置いてけぼりに目まぐるしく変化していく周囲の環境と人間関係。その渦の真ん中で、それでも舞台に立ち続けていたのはなぜか。
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