1. 2023/02/15(水) 11:48:53
もし私が詐欺師なら、「高学歴の人」「キャリアの派手な人」を狙うかもしれないな、と思う。強い自信を持っており、専門以外のことについては特に知識があるわけでもないのに、意外にもその強い自信から、他者の冷静な意見を受け入れない傾向を持っている。
驚くにはあたらない結果かもしれないが、名門校の大学教授の94%は自分が同僚よりも優れているとみなしているという研究がある。この認知の歪みは、悪意のある側からすれば、特定の考え方に誘導しやすく、しかも一度だましてしまえば社会的な影響力は大きいので二度おいしい。また、裁量権を持っていることも多い。さらにコスパが良いといえる。
高学歴の人についてもう少し言及すると、その中には、受験という限定的な場面でプレゼンスを発揮しただけのことを、なぜか「他のことにも才能を発揮できる」と無意識に拡大解釈しており、自己評価の過剰な高さが目立つ人も少なくない。相手に対する配慮を配分率という形で評価できる独裁者ゲームをやらせると、高学歴の人は相手に対してより少なく配分する傾向がみられることがわかっている。
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人間の脳にとって「選択する」というのは、負荷が高い行為なのだ。意思決定に要するエネルギーは少なくない。「白か黒か」の二者択一ならば許容できるレベルであっても、そこまで選択肢の優劣がはっきりしているケースはごくわずかだろう。多くの決断は情報を整理・比較・検討する必要がある。