1. 2023/01/20(金) 00:18:16
裁判は4年にわたって続きましたが、救急搬送までに時間がかかった理由は明確には示されず、高瀬さんが知りたかった真実は明らかになりませんでした。
「必要な医療行為で、こういう判断でこういうふうにしたんだというような説明がきちんとなされていれば、結果に対して納得はできなくても、どこかで先生は頑張ってくださったんだなっていうとこで、気持ちに折り合いをつけられる部分があったと思うんですけど、裁判を通して、そういうプロとしての意見、自分はこういう判断をしたからこうしたんだみたいなものが一切なかったんです。裁判の中では、真実ってなかなか見えてこないんだなと」
高瀬さんは今回の裁判を通じて、自身の経験を、医師に、そしてこれから出産する親たちにも教訓にしてほしいと考えています。
「出産の時こそ、わがままになっていいし、わからないこと、不安なこと、しんどいことは絶対(医師に)言った方がいいと思う。じゃないと何か起きた時に私みたいに永遠に後悔することになる」
「自分がどういう分娩方法を選ぶのか、どういうお医者さんや病院を選ぶのかということを本当に後悔のないように考えて、何かおかしいなとか不安だなって思うことに対して、質問できると思うので(こうした事実があったことを)知っておくことが大事なんじゃないかなと思います」
+37
-318
出産の時に、赤ちゃんの頭に器具をあてて引っ張る「吸引」という方法があります。吸引分娩で出産した直後に、長男を亡くした両親が、2018年に産科クリニックを相手に起こした裁判が、24日に判決を迎えます