1. 2023/01/04(水) 11:36:39
「日本アニメが世界で大人気」とは、もう何十年も前から言われてきたフレーズである。しかし2020年代に入って以降、この人気の“質”が明らかに変わった。一言でいえば「ファンの裾野が格段に広がった」のだ。
日本動画協会によると、日本アニメの国外市場規模は昨年、1兆3134億円と過去最高を記録した。12年の同2408億円から実に5倍以上の伸びである。理由として挙げられるのが、日本アニメの人気が一部の「コアファン」から「一般視聴者」へと広がる“大衆化”だ。
出典:www.dailyshincho.com
米国でアニメ人気が拡大するのを受け、日本漫画も躍進を遂げている。21年に日本の翻訳漫画の米国での売上は前年の約2倍、フランスでは前年比66%増を記録し、年間販売額は5億200万ユーロ(約700億円)に達した。さらに日本アニメをもとにしたゲームやフィギュアの海外輸出、関連グッズの越境EC(インターネット通販を通じた世界規模での電子商取引)の急成長も伝えられる。
これを可能にしたのが、アニメの動画配信のグローバル化だ。NetflixやAmazon Prime Video、Huluといった大手配信プラットフォームが、日本アニメを続々と世界に大量配信するようになった。
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近年、世界各地で“ジャパニーズ・アニメーション”の人気が盛り上がりを見せている。その背景にあるのが、アニメ業界を取り巻く数十年に一度の“地殻変動”だ。その変化を追い風に今年、日本アニメはさらなる飛躍を遂げると見られている。