1. 2022/12/08(木) 20:30:04
初回視聴率はそのドラマ枠のブランド力を測る大きな指標と言えるが、今年の「日曜劇場」作品は下記のとおり右肩下がりになってしまっており、ブランド力低下が如実なのである。≪2022年「日曜劇場」作品/初回の世帯平均視聴率≫
1月期『DCU 〜手錠を持ったダイバー〜』16.8%
4月期『マイファミリー』12.6%
7月期『オールドルーキー』11.2%
10月期『アトムの童(こ)』8.9%
絶好調だった昨年の4作品と比較すると、いかに危機的状況かがわかるのではないだろうか。
≪2021年「日曜劇場」作品/初回の世帯平均視聴率≫
1月期『天国と地獄〜サイコな2人〜』16.8%
4月期『ドラゴン桜』14.8%
7月期『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』14.1%
10月期『日本沈没-希望のひと-』15.8%
10月期の『日本沈没』は批判もかなり多い作品だった。ストーリーの強引さ、登場人物たちの危機感の希薄さ、ビルや道路が崩壊していくシーンのCGの陳腐さなど、ツッコミどころが満載だったのである。
そして『日本沈没』に続いて放送された今年1月期『DCU』も、高視聴率だったものの批判の声が多かった。
いくら「日曜劇場」と言えど毎度毎度、良質なヒット作を生み出せるわけではないだろうが、2作連続でガッカリさせられたため、ファンが離れていってしまったのではないだろうか。
また、仲間との協力で困難を乗り越えていく展開や、わかりやすいヒールキャラの登場、そして弱者が強者に立ち向かう逆転劇など、『半沢直樹』以降に浸透していった「日曜劇場」テイストが、さすがにもうマンネリで飽きられてきているということもありそうだ。
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2021年絶好調だったTBSの看板ドラマ枠「日曜劇場」が、2022年は右肩下がりで失速中。同じくTBSで恋愛ドラマ枠として人気を博していた「火曜ドラマ」も絶不調だ。ドラマ枠のブランド化の成否の分水嶺とは……?