1. 2022/11/01(火) 22:50:07
「私は聖書の中の世界しか知らなかった。それは綺麗な言葉で書かれた綺麗な世界です。だから、もっと人間臭い部分に触れたかったんです。とくに信者以外の男性と遊ぶのは楽しかった。
大学在学中は、ほとんど毎日、男性の家にいたと思います。男性を喜ばせるのが好きだったんです。いつしか、これを仕事にすればいいんだと思うようになりました。最初はガールズバーでしたが、どんどんもっと深いところが知りたくなって、風俗の世界に飛び込んだんです」
(中略)
風俗を始めて5年。彼女は「風俗を始めてよかった」と胸を張って語る。一番の理由は「両親を理解し、許せることができたから」だという。
「両親が入信したのは、実は私の弟が病気で亡くなったのがきっかけなんです。昔は綺麗な言葉でしか語らなかった両親もいまは理解できる。きっと救いが欲しかったんだな、と。風俗嬢として、男性が弱音を吐いたり、泣いたりしている人間臭い部分を触れていなければ、きっといつまでも彼らのことを許せなかったと思います」
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「風俗嬢をしていると、どうしても『金銭的に困窮してるんでしょ』とか『やむを得ない事情があるんだ』といったネガティブな偏見を持っている方は多いと思います。たしかにそういった事情を持つ女性もいますが、風俗で働いているからこそ、救われたという女性も少なからずいるんです」そう語るのは、4年前から風俗店で働くミキさん(仮名・25)だ。彼女は両親が『エホバの証人』信者という家庭で育った「宗教2世」。幼い頃から教義に疑問を感じながらも、抑圧された環境で生きてきたという。