1. 2022/10/27(木) 13:00:38
国民に「手は冷たい水で洗え」とか、「シャワーの温度を下げろ」とハッパをかけていたハーベック氏だったが、9月末、原発の1基は予定通り年末に止め、残りの2基は電力が逼迫ひっぱくしたときの予備電源として4月まで待機させるとの方針を発表。しかも、原発を止める理由として、「稼働延長してもガスはわずか2%しか節約できないから」と言ったものだから、国民は怒った。「手を水で洗ったほうがガスの節約は多いのか⁈」と。
今年の4月、発電に使われたガスの割合は、昨年よりも増加したという。だからこそハーベック氏は国民に、「冬を越すためにガスも電気もできる限り節約を」とプレッシャーをかけていたというのに、こと脱原発に関しては、国民が窮乏しようが、経済が崩壊しようが、お構いなしだ。
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ドイツのブラックアウトに関しては、何を信じて良いかが分からない。電力・送電会社いわく、「広域停電の起こる可能性は少ないが、しかし、絶対にないとは言い切れない」。連邦カタストロフ防護局(Bundesamt für Katastrophenschutz)は、水や非常食の備蓄はもちろんのこと、電気がなくても機能するラジオ、暖房器具、照明などの用意を呼びかけ始めた。 リントナー財相は、「今年の秋冬に、国民がエネルギー危機のせいでお腹をすかせたり、凍えたりすることはない」と保証してくれたが、安心はできない。これは生存に必要な最小限の保証だし、ひょっとするとカラ約束になる可能性もある。…