1. 2022/10/22(土) 23:49:50
回復の道のりはスムーズにはいかず、さまざまな依存症の傾向が出た。洋服店で試着して褒められれば、いい気持ちになり、ボーナスを全部使ってしまう。 たくさん酒を飲めることがカッコイイと思い、毎日のように朝まで飲む。自分を物のように扱った加害者への復讐の気持ちもあったのかセックスにおぼれた。
そんな日々を越え、高校の同級生だった男性と結婚して子どもに恵まれた。パニックになっても受け入れてくれる家族とともに歩んでいた40歳を迎えたころ、大きな転機があった。当事者同士の会合に行ったことだ。
「過去を振り返りながら、明るく共感し合える時間が私の心を動かしました。 みんなで食事して、その別れ際にハグをしたんですが、『今まで生きていてくれて、会いに来てくれてありがとう』と言われて、涙が止まりませんでした」
「自分が望めば、トラウマや苦しみを持ったままでも、心から笑える日を迎えられる。回復の先には、光があるんだってことも合わせて伝えていきたい。いつからでも夢を叶えることができる、そのことも、私は証明したいと思っています」
出典:storage.bengo4.com
+1986
-44
大分県の工藤千恵さん(50歳)は、塾帰りの道で見知らぬ男に誘拐され、性暴力を受けた。同級生に被害がばれるのが怖くて不安定になり、体調を崩しがちに。一生、被害者のレッテルを貼られて生きることが嫌になり、自暴自棄になった。アルコールやセックスに依存した過去もありのままに話し、実名で講演活動をするのは、被害者の現実を、自分の生き方で証明したいとの思いがある。