1. 2022/10/10(月) 10:23:12
そんな劣悪な環境のなかで猫たちはどんどん増え、可愛がっているはずの子猫は大人の猫に食べられてしまうような状況。それでも母娘に悲壮感はなく、「プラス思考なんです」と明るい笑顔を見せていた。
このレスキューの様子はテレビ番組でも取り上げられ、大きな反響を巻き起こした。「不要な猫の処分をボランティアにやらせたのでは?」「動物虐待! 警察へ通報して!」というブリーダーへの怒りの声。「がんばって!」というボランティアに対する応援の声。だが一方で、「なぜ、かっこつけてレスキューするのか?」「獣医師の技術の下品な安売りはやめて」「何もしない方が良いこともある!」という、批判の声も上がった。
「大半は応援してくださる方なのですが、批判の声もやはりあります。全員が支持してくださるわけではないので、それは仕方のないことだと思います」
実際、地域猫の不妊・去勢手術や保護活動にしても、「猫ばかりを優先して、迷惑をこうむっているのは人間だ」という意見もある。
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多頭飼育崩壊の通報が入ったのは、今から5年前の2017年のこと。アメリカンショートヘアや、そのミックスの猫たちが、実に40頭以上も暮らす現場。飼い主はある母親と娘で、「金銭面と日々の掃除、いろんな家具などが壊されて、私たち家族は精神的にも限界に近づいています」とSOSを訴えていた。だが飼い主の母娘は、子猫を可愛がるばかりで、まったく不妊・去勢手術をしていなかった。