1. 2022/07/05(火) 17:45:38
この状況に目をつけたのが、保険会社だった。彼らは孤独死保険を商品として売り出すことに商機を見いだしたのである。
孤独死保険には大きく2つの種類がある。
・オーナー加入型~貸物件のオーナーが加入し、代金を支払う。
・入居者加入型~入居者が自分で保険料を支払う。
保険によって内容は様々だが、一般的にはオーナー加入型のものは特殊清掃費や遺品整理費などの代金を保証するものであり、入居者加入型のものはそれに加えて借金などの相続放棄にかかる費用や葬儀代などが含まれているものもある。
「最近は、不動産会社が入居者に対して一律に保険に入るよう義務付けていることもあります。保険商品の中には、火災保険などと一緒に孤独死保険が入っているものもあります。なので、孤独死保険だけに入れるのではなく、セットになっているものに加入させるのです。
こうした保険商品の中には、家財撤去費をカバーするものもあります。孤独死リスクの高い人は、部屋がゴミ屋敷になるリスクも高くなりがちです。これもオーナーにとっては厄介な案件です。なので、そういう保険商品の需要が高まるのです」
↓↓後編もあります。
孤独死保険が激増の背景 事業者が語る「凄まじい現場と価格競争」 | FRIDAYデジタル
friday.kodansha.co.jp
孤独死保険の需要が高まっている。現場の状況はすさまじい。腐乱した遺体に散乱した遺品と悪臭……。清掃には想像を絶する負担と費用が強いられるのだ。ノンフィクション作家・石井光太氏が戦慄の現状に迫る!
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日本は、世界でも有数の「孤独死大国」だ。海外の一部メディアは、この日本語をそのまま「kodokushi」と表記しているほどだ。そんな日本で、今、孤独死保険が活気づいていることを知っているだろうか。 人が簡単に孤立しがちな社会では、高齢者でなくても、多くの人々が孤独死への不安を抱えている。特に単身世帯の人であれば、突然自分が命を落とした後のことを一度は考えたことがあるだろう。 また、アパートなど貸物件を提供する側も同じだ。オーナーにせよ、不動産業者にせよ、彼らが抱えている心配の一つは、入居者が孤独死することだ。