1. 2022/05/09(月) 17:24:59
「故・梨元勝さんは芸能プロやタレントに忖度せずに、裏側を暴いていく一面がありましたが、それは特異なケースです。現在、ほとんどの芸能リポーターは基本的に芸能事務所やタレントと直接つながり、彼らと良好な関係を保ちながら、情報を調整して視聴者に伝えるポジションです。
中には都合の悪い話をごまかしたり、ぼかして世論をそらしたりといった“工作”をする人もいます。番組サイドとしても、“芸能界に入り込んでいる感じ”を演出する小道具のような存在です」
近年、芸能スキャンダルは『週刊文春』の独壇場で、忖度なしで徹底的に取材をし、世間を揺るがす大スキャンダルを送り出し続けています。さらに最近ではTwitterの情報配信者・滝沢ガレソや暴露系YouTuberのガーシーこと東谷義和氏のような人たちも出現しています。芸能リポーターが入り込む“隙間”はなくなっています」
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一方で、芸能人自体の変化も大きい。SNSが一般化し、多くのタレントが自分のアカウントで情報を発信できるようになった。芸能人が自らプライベートをSNSでさらけ出すことに加え、報道やスキャンダルに対してSNSで謝罪、反論することも珍しくない。
(略)若手の芸能リポーターという人はほぼいません。かつては週刊誌やスポーツ紙の芸能担当記者から転身するケースがありましたが、顔を出してテレビで芸能人の内部情報を語るのは批判されるリスクも大きく、あえてやりたいという人はほとんどいないのが現状です」
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そもそも芸能リポーターという職業は不思議な肩書だ。「芸能ニュースがあったときにワイドショーなどで解説している人」というのが一般的な認識だろう。かつて、芸能人と一般視聴者との間には大きな溝があり、タレントたちが実際にどんな生活をしていて、何を考えているのかはほとんど知られていなかった。一般大衆が興味をそそる、芸能人の“知られざる部分”を取材して紹介するのが芸能リポーターの役目だった。しかし近年、その存在意義は薄れつつある。民放情報番組ディレクターは言う。