1. 2022/01/10(月) 23:02:25
仕事の時はスーツで、義足には革靴を履くので、雪道では結構滑るんですよ。より危険だったなと思います。雪の時は足がある人より慎重に歩かざるを得ません。スケートリンクの上を竹馬で歩くような感覚です。
(中略)
車いすユーザーにとっても雪は天敵のようです。健常者でも転びそうになるくらいなので、義足や車いすだと余計にリスクは上がります。
今回の雪でツイッターを見ていたら、ある車いすユーザーが「雪の日だと、みんなは気を付ければ出かけられるかもしれないけど、車いすだと1日を家で過ごすことが確定してしまう」という趣旨の内容を書いていて共感しました。外に出られなくなるから1日の生活がまるで変わってしまう。
朝から雪が降っていたら、僕も家を出なかったと思います。予報は出ていたけど、出社してから想像以上に雪が降ったので焦りました。
雪が積もると誰にとっても大変ですが、僕みたいな体の場合は「天敵」です。送ってくれた上司が翌朝「山田を駅まで送って改めて思ったけど、義足にとって雪は怖いな」と言っていました。
今回、自分1人の力では絶対に帰れませんでした。こういう事態に直面すると余計に感じます。1人では越えられない壁も、誰かと一緒だと乗り越えられる。そうやって今までも生きてくることができました。助けてもらったので、今度は僕が仕事などでいっそう頑張って、お返ししたいと思いました。「持ちつ持たれつ」です。
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20歳の時に右腕と両足を失い、外出時は義足で歩く山田千紘さん(30)にとって、積雪は「天敵」だ。慎重を期さないと転倒するリスクが高い。関東を中心に大雪となった2022年1月6日、東京では積雪10センチを観測し、帰宅ラッシュを襲った。この日、仕事で出社していた...