1. 2021/12/29(水) 22:58:49
被告は冒頭で謝罪するも、その後は、
「被害者のかたが湖面に浮いているのはまったく見えませんでした。事故については争いませんが、あの日、どうやったら被害者のかたを発見できたのか。見落とさなかったのか。私の船の同乗者は誰も被害者のかたに気づけませんでした。気づいた事実はいっさいありません」
と、事故が予見できなかったと主張。さらに被告の弁護人もこう訴えた。
「事故の事実、その結果、因果関係は争うことはしません。けれども、被害者のかたがいたという認識もありません。したがって、認識なき過失です。この部分を、この法廷で審理を尽くしていただきたいと考えております」
加えて弁護人は、
「一部の報道では、事故時に被告が“ヤバイ”と言った、ほかの同乗者(男性3人・女性6人)に口止めをしたなどとありますが、それはまったくの虚偽の報道です。被告も、同乗者も、誰も事故を起こしたという認識はなかったのです」
+7
-145
昨年9月、福島県・猪苗代湖で水上スキーの順番待ちをする人たちに、佐藤剛被告が運転する大型ボートが突っ込んだ。小学校3年生・豊田瑛太くんが死亡したほか、その母親(36)ら2人が重傷を負う大惨事に。被告の業務上過失致傷を問う初公判が開廷したのだが……。