1. 2021/11/26(金) 12:36:16
常田 まさか「全力少年」がこんなに長く歌い継がれるとは思わなかった。5枚目のシングルとしてリリースして以来、CMソングに起用されたり、映画の挿入歌になったり。最近も、ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』(2020年)の日本版エンドソングに選ばれました。
大橋 「全力少年」が親子で共有できるほど幅広い年齢層の人達に知ってもらえたのはすごく嬉しい。まあ僕ら、すっかり「全力中年」になっちゃったけど(笑)。
常田 作ってしまった以上、50代になっても60代になっても「僕らずっと全力で少年なんだ」と歌い続ける覚悟を決めました。(笑)
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大橋 ワハハ! 当時は舐められたらダメだと思っていたからなあ。僕は高校3年で、シンタ君は高校卒業後に上京してバンド活動していた。名古屋で凱旋ライブをした時に共通の知り合いに誘われて観に行ったんだよね。そうしたら鍵盤を叩いている人がいて……。
常田 あ、僕のことね?
大橋 僕は小さい頃からピアノを習っていて、将来はピアニストになりたいと真剣に打ち込んでいた時期があったから。あんな下手な演奏でお客さんからお金をとっていいの? どう考えてもダメでしょ!って反発心を覚えた。(笑)
常田 タクヤも後で知る事になるんだけど、あの時、初めて鍵盤に触れてから1年も経ってなかったんだよね。僕は共通の知り合いを介してタクヤの曲を聴いていたから、「この態度悪い奴があんな素敵な曲作ったの!?」って驚いた。
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大橋 抱負っていうか、40代に入って体力の衰えを感じていて。だから本気で体力づくりしないとマズいと思っています。お付き合いのある小田和正さんは74歳でまだまだ素晴らしい歌声を保っておられるじゃない? 43歳で既に息が上がっていちゃダメだなって。小田さんは練習量が半端じゃないし、見習う点がたくさんあるよね。
常田 キャリアを積んでなお、謙虚な姿勢であり続ける姿に頭が下がるっていうか。
常田 先輩たちの多くが「40代はそれまでに身に着けたセンスや知識や技術を、曲づくりやライブで存分に生かせる。それが楽しかった」と言っているから、僕らも真剣に音楽と向き合いつつ大いに楽しんで、充実した音楽人生を歩んでいけたらいいね。
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「奏(かなで)」や「全力少年」の楽曲で知られる「スキマスイッチ」は結成22年。すべての楽曲の作詞作曲を二人で手掛けるという異色のユニットが、長く愛される曲を紡ぎ続けられる理由とは。大橋卓弥(おおはし・たくや)さんと常田真太郎(ときた・しんたろう)さんに、出会いから、ユニットの解散危機、コロナ禍で生まれた歌についてまで語りあってもらった。