1. 2021/11/25(木) 23:17:55
例えば、私は寝ている間にも食べたり飲んだりすることができます。一方で、急に用を足したくなって夜中に起きたりすることはなくなりました。高速道路で途中休憩をする必要もありません。実際、最後にトイレに行ってから、もう何年も経ちます。
にもかかわらず、私の体内の水分は、24時間365日、最適なレベルに保たれています。そのために、濡れた布を口と鼻に当てていますが、その状態でも問題なく呼吸ができます。風邪のウイルスが体内に侵入することはまずありませんし、まして胸まで広がることなどありえません。
(中略)
では、こうしたことができない人と、私のどちらが「健常」ということになるのでしょうか?
何が言いたいかというと、サイボーグになりつつある私のQOLは、従来のものさしでは測れないということです。そこには愛があり、楽しみがあり、希望があり、夢があり、目的があります。
そしてもちろん、私はまだ生きています。つまり、本当の意味で生き生きしているということです。生ける屍のように、ただ生きながらえているのではなく、人生を謳歌しているのです!
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イギリスのロボット科学者であるピーター・スコット-モーガン博士は、全身の筋肉が動かなくなる難病ALSで余命2年を宣告されたこと機に、人類で初めて「AIと融合」し、サイボーグとして生きる未来を選んだ(詳しくは「人類初『AIと融合』した61歳科学者の壮絶な人生」参照)。「これは僕にとって実地で研究を行う、またとない機会でもあるのです」 彼の挑戦を描いた自伝『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン――究極の自由を得る未来』が、NHK「クローズアップ現代+」で「ピーター2.0 サイボーグとして生きる 脳とAI最前線」としてとりあげられるなど、日本でも話題となっている。