1. 2021/09/08(水) 00:20:17
――自宅療養では厳しいと判断するのはどのような患者ですか。
肺炎のため呼吸状態が悪くて即入院が必要という人のほかに、基礎疾患が悪くなって多臓器不全を起こして危ないという人も出てきています。基礎疾患で問題なのは、一番が糖尿病。基礎疾患のない若い人が重症化したという報道を見るんですけど、実は基礎疾患がないのではなくて、見つかっていないのかなと個人的には思います。高齢の方と違って、30、40歳代では健診を受けていない方もいて、ご本人も糖尿病だと知らない。食事が取れなくて意識がもうろうとしている人がいて、診療すると隠れ糖尿病が悪化した状態でした。
「基礎疾患なし」と保健所に伝わると、入院順位は下がります。糖尿病と気付かずに普通に生活していて、たまたまコロナにかかって亡くなったというケースが出てきています。若い方の場合、そこが難しい。第5波は、感染者数が多い割には死亡者が少ないですが、失われなくてもいい命が失われているのは、とてもまずい事態だと思います。
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新型コロナウィルス第5波は最大の感染者数となったが、死亡者数は相対的に少ない。ただ、若い世代が亡くなっている。多摩ファミリークリニック(川崎市)院長の大橋博樹さんは昨年2月にダイヤモンド・プリンセス号に乗り込み、それ以来、新型コロナ感染症に対応。オリンピックの開会式では、コロナと闘う医療者の代表として、長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督らから聖火を受け取った。その大橋さんは、若い世代で重症化する人の中に、「基礎疾患なし」と報告されていても、実は、日頃、健診を受けず、糖尿病の自覚のないケースがあると指摘する。