1. 2021/04/07(水) 13:45:48
騒動については本誌に譲るが、改革の立役者だった工藤前校長に、改めて絶対評価システムの是非について聞いた。他校からやっかみが出ている「麹町だけ内申点が高い」との批判には、真っ向反論した。
「麹町中の生徒たちが3年生になると成績が良くなるのは、単純に勉強するからです。定期テストも宿題もないのに成績が上がる仕組みが、まさに単元テストと再テストです。ざっくり言うと、20点未満は1、50点未満なら2、80点未満は3、90点未満は4、90点以上は5とあらかじめ決まっていて、それはオープンになっているから生徒たちも知っています。例えば数学のある単元のテストで75点取った生徒の成績は3です。それで納得する生徒もいるでしょうし、納得できなければ再テストを受けさせてくださいと宣言することもできます。その場合は1回目の成績は破棄されるので、もちろん成績が下がるリスクもあるわけです。当然、生徒たちは成績を落としたくないから、再テストでは1回目に取れなかった25点分の弱点をよく勉強し直してくるんです。生徒同士で相談し合ったり、質問し合ったり、先生に聞きに来る回数もどんどん増えて、3年生くらいになると学び方を覚えて成績が伸びるのです」
出典:www.news-postseven.com
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…工藤氏は、宿題の全廃、担任制の廃止、定期テストをやめて「単元テスト」にするなど大胆な仕組みを次々と打ち出したが、なかでも物議を醸したのが徹底した絶対評価の導入だった。各教科でひとつの単元が終わるごとに課させる単元テストで決められた基準をクリアした生徒には、校内の順位には関係なく評定を与えたのである。しかも、結果に納得できない生徒は何度でも再テストを受けることが許され、そこで基準に達すればそれに応じた評定となる。極端に言えば、学年全員が90点を取れば、全員に「5」が付き、全員20点未満なら全員「1」となる。