1. 2021/02/08(月) 17:09:53
「終わりが見えない状況になっています。第3波は特に、人数が違う。うちは重症者しか受け入れていないのですが、ひとり亡くなったり、よくなって転院したりしても、すぐに新たな患者さんが入ってくる。エンドレス満床状態です」
「救急は止めるなと言われてるけれど、コロナ対応では看護師が1人の患者につきっきりにならないといけないため、スタッフの人数も限られていて、もう限界です。医療崩壊は、もう起きていると思います」
ソロさんはもう2ヶ月、大阪市内のホテルのシングルルームで暮らしている。
ともに暮らしている両親は70代、80代。持病もあり、ハイリスクであるため、病院の借り上げた部屋に身を置いているのだという。
自分が誰かに感染させてしまうリスクを考え、休みの日もほとんど部屋から出ない。食事はコンビニ弁当や、テイクアウトだけ。お世辞にも広いと言えない一室と病院を往復する生活で、ストレスも増える一方だ。
「自分が感染して病院の患者さんにうつしてしまったら、と考えると怖くて。でも、街中にはたくさん人がいるし、昼から飲んでいる人もいる。テレビを見てもイライラが募るし、SNSを見るのももう辞めてしまいました」
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新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が東京や大阪など10都府県で延長された。感染者数は減少傾向にあるが、一方で重症者を受け入れる医療現場はいまだに逼迫している。「終わりが見えない。もう限界です」。重症者対応に当たるある大阪市内の女性看護師は、取材にそう吐露する。いま、最前線で何が起きているのか。