1. 2020/10/08(木) 14:44:20
代理人の池田良太弁護士が言う。
「刑務所が十分な感染対策をとっていないのは、人身保護法に反しているというのが私たちの考えです。何しろ大阪刑務所は作業場でも十分な間隔を空けておらず、居室との往復の際にはマスク着用を禁じている。また消毒液も置いていない。受刑者がアルコールを飲んでしまうと警戒しているのです」
元東京高検検事の若狭勝弁護士によると、
「刑務所という場所は物品の持ち込みに対して相当警戒します。例えば紙だってホチキスで留めてあると全部外してしまいますからね。マスクも刑務官がよそ見している隙に受刑者が飲み込んで自殺を図るかもしれない。しかし、マスクをさせないことや消毒液がないことが人身保護法に反するのかどうか? もともと不当な身体拘束を禁じるための法律ですから、感染対策を求める裁判にそぐわないのではないでしょうか」
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大阪刑務所に収監中の受刑者が「命にかかわる」として、感染対策を求める訴えを大阪地裁堺支部に起こすと報じたのは、9月22日の朝日新聞である。それによると、提訴するのは、恐喝罪などで2015年に懲役8年の判決が確定した60代の受刑者。公判中に腎移植の手術を受けていることから、感染すれば重症化する可能性があるという。