1. 2020/09/22(火) 12:09:27
――30歳定年説は聞かなくなりましたが、男性は男子アナと言われない一方、女性は変わらず女子アナと呼ばれ、タレントのように見られる状況は続いています。
西山: 女子アナと呼ばれることが当たり前の時代に入社したので、当初は違和感もありませんでした。それでも女子アナに関しては、ある時から女性アナと称されるようにもなった。我々も世間の方の意識も次第に変わってきているように感じます。
ただ、タレントさんのように見られる状況は今でもありますね。テレビでタレントさんと一緒に映る機会が多いので、そう見られる方もいらっしゃるのかな。取材先から電車で帰ろうとすると、「えっ、電車に乗るんですか?」と驚かれます。タレントさんのように車で送り迎えをされるという間違ったイメージがいまだに残っている。普通の会社員なんですけどね。
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西山: 変わりました。結婚後、1年くらいで「プロ野球ニュース」の出演が終わり、次の担当予定の報道番組に出るまでの半年間、仕事がほとんど無かったんです。ものすごく焦って、しかもそれがちょうど29歳。
「30歳定年説」が頭をよぎりました。でも主人から「もっと自由に色んなことを経験して、ゆったり構えていればいいんだよ」って言われて。今は知識を蓄える時期だと、考え方を切り替えることができました。励ましてもらったのは、すごく大きかったですね。
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かつて女性アナウンサーは、一定の年齢に達すれば退社するケースも少なくありませんでした。しかし近年は管理職になるケースも増加。「キクちゃん」の愛称で親しまれ現在、アナウンス室チーフアナウンサーを務めるフジテレビの西山喜久恵さん(51)に環境の変化などについてお話をうかがいました。