1. 2020/05/26(火) 15:29:04
これまで2000人以上の性加害者と榎本クリニック(東京都豊島区)で対峙してきた経験を持ち、『男が痴漢になる理由』『「小児性愛」という病―それは、愛ではない』などの著書を持つ斉藤章佳氏は、以前、私の取材に対して、「彼らはマジックを使う」と言った。
彼らはよく“マジック”を使うんですよ。自分の責任を軽くしようとしたり、相手が悪かったからやったとか責任転嫁したり、そういう話を巧妙に作り上げる。
斉藤氏が著書や講演などでたびたび取り上げるのが加害者の「認知の歪み」だが、ここから他責傾向が伺えるものをピックアップすると次のようになる。
(1)もっとひどいことをやっているヤツはたくさんいる。
(2)こちらをチラチラみている女性は痴漢されたい。
(3)車内で寝ていたり、終電に乗っていたり、女性専用車両に乗っていないような女性は隙があるので触られても仕方がない。
(4)惨めな気分になったのは女性のせいだから痴漢をしても許される。
(5)痴漢の多い路線だからやってもいいだろう。
(6)妻とセックスレスだから痴漢しても仕方ない。
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犯人の男は、警察の取り調べで「冤罪だ」と主張。そしてそれが通らないとわかると、「被害者から誘ってきた」と供述を変えた。その時点で、男には痴漢の前科があることがわかっていた。男はその後、執行猶予のない実刑判決となった。 この話を聞いたとき、私はとても驚いた。なぜならそれまで、「痴漢冤罪」を主張する人は、本当に冤罪なのだろうと思っていたからだ。