1. 2020/03/15(日) 00:40:31
私は負けた試合の精査と修正より、勝った試合の分析をする思考に気がつきました。オリンピック以外のすべての世界大会では、強豪揃いで条件が同じ中、金メダルを獲得できていたのです。どうして自分は勝てたのか、その勝ちパターンを把握する。そしてそれを積み重ねて、揺るぎないセオリーにしていくイメージが閃きました。その結果、次のシドニー大会の直前には、「最高でも金、最低でも金」という言葉がサラリと出てきたのです。それまでも金メダルを目標として掲げていましたが、「最低でも金メダル」というデッドラインを定められたのは、稽古に裏付けされた自信が揺るぎない信頼を生んだからだと思っています。
調子が悪い日も、やる気が出ない日もあります。でも、「今日が試合当日だ」と思ってシミュレーションすると、自分を律して練習に臨める。正しい目標の設定も必要です。すると本番当日も、「やるだけだ」といういつもどおりの領域に入っていけます。
今、自分の子どもが失敗したときには、「なぜ失敗したの?」と原因を追究することを控えて、「失敗は決して悪いことじゃない」と教えています。大切なのは、子ども自身が、問題をクリアするほかの方法を考えるようになることです。
谷亮子「なぜ私はあの時『最高でも金、最低でも金』をサラリと言えたのか」 悔しさから始まった私の五輪 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
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私のオリンピックは、“銀メダル”から始まっています。
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