1. 2019/11/20(水) 23:45:38
■宇宙がまるいと、これまでの前提がひっくり返る
これまで、宇宙は「開いた宇宙」、「閉じた宇宙」、「平坦な宇宙」のどれかだと考えるのが常識でした。
出典:assets.media-platform.com
プランクのデータによると、宇宙マイクロ波背景放射が宇宙の質量によって歪められているそうで、これはこれまでの宇宙理論のスタンダードから外れた見解。
(ちなみに、プランクは「宇宙マイクロ波背景放射」を観測する機能をもった衛星です。宇宙マイクロ波背景放射は微弱な放射線で、宇宙誕生時の名残と言われています)
もちろん多少は統計的な変動もあるでしょうし、科学者のデータ解釈方法に問題があるのかもしれません。ただ、統計による変動である確率は1%以下と、非常に低いと考えられます。
イギリスのマンチェスター大学のエレノラ・ディ・バレンチノ氏が率いる研究チームは、この観測データだけを見れば宇宙が閉じているとすれば説明がつくものの、他の多くの測定値がプランクのデータと矛盾してしまうと述べています。
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地球も昔はまるくなかった。 ある科学者グループが、消滅した衛星のデータを分析していたんですが、そのなかで「もしかして、宇宙ってまるいんじゃない?」という説が出てきました。もしそうなら、ちょっとヤバいことになるかも、と彼らは最新の論文に詳細を記しています。現在、宇宙の年齢やサイズ、進化の過程などにまつわる定説はいくつもありますが、それを構築する前提になっているのが、「宇宙は平面時空」と考え。しかし最新の論文では「人工衛星プランクが収集したデータは、宇宙がまるいと考えた方がつじつまが合う」と何度も繰り返されています。