1. 2019/03/26(火) 00:17:10
大学時代は体育会の弓道部に入っていました。講義に出て、部の練習に参加して、そのあとに夜間のアルバイトに行く生活でした。メインのバイトとして小学生の兄弟2人の家庭教師があって、それ以外の日は夜8時から朝まで食品工場の製造管理の仕事へ。学校が休みになり部活もオフになる夏休みには宅配便の配達の仕事を連日詰め込みました。時期的にお中元の缶詰のような重い荷物が多いし、坂道や細い道が多い大船から鎌倉のエリアだったので、車をある程度のところで停めて手で運ぶ必要があるし、何より暑いし、とにかく過酷でした。
宅配便の給料は完全歩合制で1個あたり70円。最初は1日100個届けるのが限界でしたけど、慣れて効率のいい届け方を覚えてからは200個以上は配れるようになりました。家族の生活に直結するので、とにかく1円でも多く稼ぎたかった。自分の働きの対価というものを、当時からかなりシビアに考えていました。
学生時代のバイトも含め、さまざまな職場において、役職とか地位に関係なくいろいろな人を見てきた中で、人間の価値は行動でしか図れないと思うようになりました。工場で働いていた自分も、お医者さんも、政治家もみんな一緒で、地位ではなく行動がその人の魅力を形成するんだと思うんです。子供の頃の家庭環境は本当に厳しかったですが、今となってはそういうことに気づかせてくれた自分の境遇に感謝していますし、宅配便も食品工場もデスクの仕事も、すべての経験に無駄がなかったのだと思っています。
出典:www.asahicom.jp
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僕が7歳の時に両親が離婚し、高校~大学時代は学校に通いながらアルバイトで母と弟、妹を養いました。