1. 2017/08/06(日) 11:55:08
今回はたまたま窪田さんの演技力と童顔でカバーできましたが、「なぜ28歳の俳優が高校生を演じなければいけないのか?」という問題は棚上げになったまま。問題の背景には、テレビ局と芸能事務所が抱える構造的で根深い事情があるのです。
出典:dorama9.com
まずテレビ局の事情から。昨今、ネットやスマホの普及で、テレビ番組視聴者の年齢層がグッと上がりました。特に、視聴率につながる「テレビ番組をリアルタイムで見る」視聴者は中高年層がメインとなり、知名度で劣る若手俳優には不利な状況となっています。
実際、今年プライムタイム(19~23時)のドラマで主演を務めた10~20代俳優は、今作の窪田正孝さん、『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)の福士蒼汰さん、『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)の松坂桃李さんだけ。3人とも「朝ドラ出演で知名度を上げた」という経歴を持つだけに、現在の民放連ドラが「中高年層に知られていない10~20代俳優を主演に起用しない」という方針であることが分かります。
起用を避ける理由は「視聴率が取れないから」であるのは明白ですが、一方の芸能事務所サイドも、「期待の若手に“低視聴率俳優”のレッテルを貼られたくない」と主演オファーに対しては慎重。「助演として、もう少し認知度と演技力を上げてから」「視聴率で叩かれない映画や舞台で経験を積ませよう」という方針の芸能事務所も少なくありません。
(一部抜粋)
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窪田正孝が主演ドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)で高校生役を演じていることが話題を呼んでいる。窪田の年齢は28歳。30代目前の彼がまさかの高校生役を演じた背景には、昨今のテレビ業界、芸能界を取り巻くさまざまな事情があるようで…。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景に鋭く迫る。***「エッ? 窪田くんが高校生役?」と思った人は相当多かったようで、放送前からネット上には「コスプレでしょ」「(相手役の17歳)永野芽郁と11歳差はヤバすぎ」などのツッコミが飛び交っていました。