ガールズちゃんねる
  • 243. 匿名 2016/05/30(月) 23:51:18 

    >>237
    スポーツ報知を読んでいると、国語力が下がる気がしませんか?(煽りではなく)

    ※スポーツ報知風に1を書くと、こんな感じ↓になります。

    暑い夏だった。
    救急車のサイレンが近づく。
    彼氏の家。
    そこから、救急隊員に、運び出された。
    「大丈夫か?大丈夫か?」
    何度も、彼氏は聞いた。
    初めて見る表情が、そこにはあった。
    「お前が、心配でたまらない」と。

    息苦しいのは事実だった。
    申し訳なさもある。
    「これくらいで、救急車を呼んでよかったのか?」
    そんな張り詰めた気持ちが、彼氏の声で、融けた。
    涙が、止まらない。
    無言で泣きだした私を、奇妙に思ったのだろうか。
    救急隊員の男が、尋ねた。
    「どうして、泣いているんですか?」
    責めるような声。
    険しい表情。
    何故、責められるのか。
    分からない。
    「いい大人が、泣いたりするから、
    呆れたのかな」
    絞り出した答えは、それしかなかった。

    あれから10年が、経つ。
    あの彼氏も、いまや私の夫だ。
    幸せな家庭生活の中で、ふと気づくことがある。
    あの時の救急隊員の、気持ち。
    責められている、と感じた。
    「呆れているのでは?」と。
    だが、それは違う。

    マンションの一室で倒れた女。
    女に声をかける、男。
    二人の関係は、分からない。
    そして、男に声をかけられた女の、涙。
    救急隊員は、数多くの事件に、関わって来たはずだ。
    女の涙は、嬉し涙とは限らない。
    時には、声に出せない、SOS。
    それを、聞き逃すまいとしたのかもしれない。
    「10年ごしの、真相解明、だね」
    長嶋さんなら、きっとそう言うはずだ。


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