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1. 匿名 2013/12/15(日) 00:05:41
(一部抜粋)
今回は、平田明子さん(仮名・44歳・北海道在住)の声を紹介したい。もともと小学校教員だった平田さんは、結婚、DV被害に遭っての離婚を経験した後、非正規雇用で教育委員会などに勤務していたが、職場でのパワハラが引き金となって精神を病み、休職して治療に専念したものの回復せず、退職。その後、生活保護を申請して利用を開始し、現在は2年目となる。
――平田さん、お久しぶりです。残念なことですが、8月1日に生活保護基準が見直しとなり、ほとんどの当事者にとっては引き下げとなりました。どのように、やりくりされていますか?
「食費を削りました。今まで、米代込みで1ヵ月あたり4000円でした。それを3600円にしました」
――平田さんは、何を優先するために食費を節約しているんですか?
「自分の中の文化を、絶やさないためです。自分の興味が向かうこと、関心のあることに対する投資は、絶やしてはいけないと思うんです。限られたお金の中で、惜しまないようにしようと」
「映画は、月に1本は必ず観ることにしています。それから9月、大好きなミュージシャンの20年ぶり
のライブのために、5000円のチケットを買いました。ライブは、少し離れた大都市で行われるので、
交通費もかかりました。9月は、やりくりがかなり大変でしたね(笑)」
「でも私、映画を観て『パンフレットがほしい』と思ったら、買いますよ。買わなくていいと思ったら、もちろん、買いませんけど」
――映画のパンフレットって、最低でも600円はしますよね。高いと1000円くらい。
「ええ。でも、自分にとって必要だと思ったら、買います。映画を見ることそのものについては、前売り券、モーニングショウ、レイトショウ、レディースデーなど、安く見られる機会をフル活用していますけど」+30
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2013年12月6日、混乱する国会で、生活保護法改正案・生活困窮者自立支援法案が成立した。2012年12月、自民党政権成立に「終わりです」と嘆いた生活保護当事者は、今、何を思い、どのような毎日を送っているだろうか?再び取材した。(2/6)