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【実況、感想】精霊の守り人 NHKドラマ

546コメント2016/05/02(月) 15:37

  • 472. 匿名 2016/04/10(日) 15:57:31 

    原作の、すでに成熟した「オバサン」のバルサではなく、まだ闘犬の片鱗を残した危ういバルサが、これから、どんなふうに成長していくのか、私にとっては、それが、かなり楽しみな見所だったりします。

    本当に正直な打ち明け話をするなら、シーズン1全4話すべてを見終えるまで、私は、これほどのドラマにしていただけるとは思っていませんでした。
    脚本は読んでいましたし、セットも見せていただきましたが、それでも、こんな、映画と見まごうばかりの壮大なドラマを作っていただけるとは、思っていなかったのです。
    志がないと思っていたのではなく、たとえ志があったとしても無理だろう、と思っていました。
    異世界を実写でつくりあげるというのは、大変なことです。ハリウッドのような制作環境ではない日本で、様々な制約や厳しい条件がある中で、よくぞここまで作ってくださった。それが、シーズン1を見終えた、いまの私の偽らざる気持ちです。

    原作者であるからこそ、私には、ドラマを見ている間中、製作者たちの声なき声が聞こえていました。
    「守り人シリーズ」全12巻を22話で描ききるために、シーズン1に使える話数は、たった4話。ここは捨てざるをえないが、ここは絶対に描きたい。ここはこう変えるが、ここだけは絶対に変えない……。
    ぎりぎりのところで苦しみながら、それでもなお、得た環境の中で最良の仕事をするために、真っ向からこのドラマに挑んだ製作者たちの思いが塊になってぶつかってくるような気がしました。
    葉擦れの音の中で、もはや亡きジグロと、静かに槍舞いを舞うバルサ。幼いバルサを寝かしつけたあと、焚火のわずかな灯りで書物を読むジグロ……。そういうシーンのひとつひとつに、私の物語を心から大切に思って描いてくださっている、彼らの声が聞こえてきたのでした。
    このドラマをご覧になっている方の大半は、原作を知らない方々です。
    ですから、原作を知っている人も、知らない人も、みんなが楽しめるドラマにしなければなりません。
    私なんぞは、ストーリーをすべて知っていますから、本来ならドラマを見る楽しみが半減しているはずなのですが、シーズン2は、脚本がくるたびに、面白くて、面白くて、むさぼり読んでしまいました。

    シーズン2は、まだ、アニメにもラジオドラマにもマンガにもなっていない『神の守り人』と『蒼路の旅人』『天と地の守り人』<ロタ王国編>です。
    広大な草原をキャラバンが行き交い、タカに魂を乗せた呪術師が天空を舞い、大海原にチャグムが船出していきます。日本のテレビドラマでは、とても珍しい、壮大な冒険ドラマが繰り広げられることになります。
    シーズン2は、もうすぐクランクイン。どんな映像が生まれでるのか、私はいま、わくわくしながら待っているところです。

    +55

    -3