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286. 匿名 2015/12/14(月) 13:36:40
このトピを昨日発見して、東洋史学者・詩人、
田中克己(1911~92)の「偶得」という詩を思い浮かべました。
宇宙の大きさと人間という小さな存在の、この対比……。
ハリー彗星は一九一〇年に現はれ
(その翌年におれは生れたのだ)
その週期は七十六年と七日だから
一九八六年に再び見えるといふ
おれはこの書を読み心楽しまなかつた
多分おれは一度もこの星を見ないだらう
思ふに人間の相逢ふのもこれに等しいのだ
知己を一人得るはそれほど難く
恋人を一人得るもまた難いのだ
おれの知己はおれの死後に出て来るのだ
おれの恋人はおれの生れる前に死んだのだ
出典:ord.yahoo.co.jp
(絶版のようですが、中公文庫の「日本の詩歌」シリーズに収録)![]()
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