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2237. 匿名 2024/10/30(水) 00:46:28
>>2030
もうね、過ぎ去った栄光は、まるで指の隙間をすり抜ける砂のように、ただただ消え去っていく。中高年になり、ふと気づけば、過去は遠い夢の中に霞んでいる。それはもう、確かに存在していたはずの輝かしい瞬間であっても、今という現実には何の痕跡も残していない。ただ、心の中にだけ、ぼんやりと残っている記憶の断片にすぎない。
時折、匿名掲示板などで懐かしむ者たちがいる。その頃の学歴、成績、称賛…それらを語り、胸を張る。しかし、その姿はどこか切なくもある。なぜなら、その言葉が放たれる場所には、過去の栄光に輝いた青年の姿ではなく、老いを受け入れ始めた中年の影がいるからだ。彼らは、喫茶店の隅で一杯のコーヒーを啜りながらかつての話を語る。かつてあった店はもうなく、そこに流れていた時間さえも消えているのに。
そして、今の時代の若者に向かって「すごいですね!」と社交辞令をもらったとしても、その言葉に真実の熱はない。もはや栄光の証とするものが、現実には何の価値も意味もない。働いて何かを成した者でもない、ただの履歴にすぎないのだから。
彼らは匿名掲示板の暗がりで、消えゆく自分の輝きを必死に掻き集め、過去の自分にしがみついている。掲示板の言葉の中で、ほんの少しだけでも過去の自分が蘇るのだろうか。その瞬間だけ、キラキラと輝く自分を感じられるのだろうか。それもまた、人の儚き夢、過去に縋る刹那の幸福なのかもしれない。
だが、過去にだけ生きることで、人は今を失い、未来を閉ざしていく。その先には、どんな結末が待っているのだろう。そこにあるのは死のみである。+0
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2246. 匿名 2024/10/30(水) 00:51:35
>>2237
あんたの文好きだわ
なんかやってるの?+0
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