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9437. 匿名 2024/04/29(月) 22:54:02
>>9421○○しないと出られない部屋⚠️解釈違い
🔥🐚付き合っていない二人②
「…すみません、大切な羽織を使わせてしまって」
「いや、俺こそ、先に君の服を脱がせる流れになってしまいすまない…」
「いえ、こうしないと色々できませんから…」
「…話し方がどうもよそよそしくなってしまうな。お互い名前で呼ぶ事にしよう。…がる子」
「わ、私の下の名前ご存知だったんですね…煉獄さん…」
「部下の名前はちゃんと覚えているぞ。…あと、杏寿郎だ」
「…きょ、杏寿郎、さん…」
炎柱は、頬と耳を赤く染めながら私の服を全て脱がせた。そして、ふっ…と決意したように一旦息を吐き、羽織越しに私の胸の膨らみにそっと触れた。
「あ…っ」
包み込んだその大きな手の体温の高さを、布越しでも感じる。
私の身体が見えないようにつとめてくれる彼の誠実さは、既に身体が疼きはじめていた私には物足りなくなってきていた。
「杏寿郎さん…私を気遣って下さるのはありがたいのですが…その…羽織はない方が」
「…いいのか?…」
「…今、私は、杏寿郎さんの恋人という事なので…見て欲しいです」
「…分かった。…羽織をとる前に、俺が脱ぐ…」
彼が、私の目の前で一枚ずつ服を脱いでいく。僅かな着崩し姿も見た事のない炎柱のこのような姿を今目の前で見ているのは、とても現実の事と思えなかった。
そして最後、彼が褌を外した時、「はは、驚いたか?下は黒なんだ」とはにかんだ笑顔を見せた。それが少年のようにあどけなくて何だか可愛くて、可愛いなんて感情を上官に抱くなんて私は…!と思いながらもすっかりこの人の魅力に取り憑かれはじめていた。
さすがにその後は恥ずかしくて下は凝視できなかったが、うっとりする程鍛え上げられた胸筋をつい見つめてしまう。
「君も羽織を…いいか…?」
「ハッ、はい…」
ハラ…
「……」
「な…何か?」
「いや……綺麗だな、と…」
「こんなに傷だらけですよ、冗談はやめてください」
「その傷も愛おしい…」
炎柱は私の左肩にある大きめの傷を舐めた。
「あっ…」
「…君を守りたい……もう、鬼と戦わせたくないな」
続く+36
-22
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9440. 匿名 2024/04/29(月) 22:55:13
>>9437
🐚
なんと……まぁ……+27
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9443. 匿名 2024/04/29(月) 22:57:45
>>9437
🐚付き合ってないというのが最高にエモすぎます
続き楽しみです♪+23
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9449. 匿名 2024/04/29(月) 23:06:23
>>9437
🐚続くの嬉しい♪モダモダから燃え上がっていったりするの??あたいワクワクすっぞ!+26
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9453. 匿名 2024/04/29(月) 23:08:39
>>9437○○しないと出られない部屋⚠️解釈違い
🔥🐚付き合っていない二人③(これで終わりです)
私にかけてくれる甘い言葉も、私に触れる繊細な手つきも、恋人を「演じている」私に向けてのものなのだ、と自分に言い聞かせながらも、彼の醸し出す無自覚の色気や底知れぬ優しさ、時々見せる可愛さに私は酔いそうになり、もうこの任務が終わったらしばらく立ち直れそうにない事を悟った。
私は、炎柱に優しく触れられながら過去の相手との味気ない行為を思い出していた。その人とはお互い好き合っていたが、度々していた行為は私の気持ちや身体を置いてけぼりにしたようなものでいつも虚しく、満たされなかった。
恐らく、私のような地味で目立たない一般隊士が、炎柱のような魅力に溢れた男性と目合う事は二度とないだろう。勿論、炎柱とはたった一度きりだろう。
そう思ったら、恥ずかしさに気を取られている時間や過去を振り返るのは勿体なく、もう今は本当に彼を恋人だと思って全力で愛し、また愛されなければ後悔すると思った。
と言っても、途中まではどこまで彼を触っていいか分からずにぎこちない私であったが、彼が私の敏感な所に指を滑らせた時、私も彼のを触りたい衝動に駆られ、手を伸ばした。既に滾っているそれに。彼は少し驚き照れた顔をしたが、「嬉しい」と言い愛おしそうに私の頭を撫でた。
彼の規格外の大きさに苦戦しながらも、私たちは無事🐚という任務をやり遂げ、部屋は消失した。安堵感と、やはり残念な気持ちが入り混じる。
……ああ、まだ見ぬ未来の炎柱の奥様、ごめんなさい。これはれっきとした任務なのに、大層な事をあなたの旦那様としてしまいました。そして、彼は凄く、凄く伸び代がありますね。なんせ初めてなのに私を逝…すみません、自粛しますね。
この人に愛されたら、それこそ、身も心も虜になってしまいますよね。既に私は危なかったです。これは任務、これは任務…
この人がもし夫だったら……毎日ちゃんと無事に帰ってくるまで生きた心地がしないだろう。
無事に帰ってきたら、二人で過ごせる時間は毎日情熱的に愛し合って、、幸せ過ぎて毎日死んでもいいとさえ思うだろうなぁ。
きっとその繰り返し。私だったら彼の事ばかり考えてしまって気が狂ってしまうかもしれない。
私だったら…鬼殺隊と彼の妻の両立など到底できないだろう。
ああ、本当に好きになってはいけない。一度きり。この一度きりの契りを一生大切に胸にしまって私は生きていくんだ。
「……君!君!!」
「……ハッ!はいぃっ」
しまった、つい自分の世界に浸ってしまっていた…
「今日は…やはり、大層な事をしてしまったな。しっかり責任は取る。君を俺の妻にしたいと思うのだが」
「え!?…いえいえ、任務ですので!お互い割り切りましょう!」
「いや、君を是非妻にしたい!!」
「ううーーん、、では、冷静になって3ヶ月程考えて頂いて、それでも、という事でしたら…ゆ、友人からで…どうでしょう」
「3ヶ月は長いな!!」
「長くないです!今日は刺激的すぎたので!!二人とも頭をじーーっくり冷やした方が賢明と思われます!」
「一度契った相手と友人からというのは無理な話だな!第一俺が我慢できん!君に惚れてしまったからな。」
「えーーー!?」
「3日後、恋人からで頼む!!」ニコッ
炎柱は、いつもの快活な炎柱にすっかり戻っていた。
終わり+41
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