ガールズちゃんねる
  • 9148. 匿名 2024/04/29(月) 13:52:39 

    >>8663
    誰か助けてください🌊⑨

    私は今、猛烈に反省しています。なぜかって?せっかくのチャンスを棒に振ったからだよ!!「おいで」と言ってくれたのに胸板ダイブできなかった!!不甲斐なし。

    「はぁ………」
    「大きな溜め息だな」
    「だって昨日、胸板ダイブできなかった…」
    「ガル子がダイブしたいと思った時にダイブすればいい」
    なんでこんなに優しいんでしょう。なんで……なんで??義勇さんってなんで私と付き合ってるんだ??
    やっぱり来るもの拒まずなのかな?そうなのかな?そうなんだろうな!!

    「────というわけだから……ガル子?」
    「了解です!!」
    「本当に了解したのか」
    「はい!了解です!!」
    告白の返事がOKだった時点で来るもの拒まずなのは分かっていたこと!好かれていなくても良い!胸板ダイブができればいい!!

    『まもなく○✕駅~。○✕駅~』

    「では、いってきます!」
    「いってらっしゃい。また来週」
    今日は金曜日。私の仕事は土日が休みだから義勇さんと電車で会うのは平日のみ。この土日の間に胸板ダイブの作戦を練ろう。



    ─────月曜日、いつもの電車に義勇さんは乗っていなかった。

    寝坊したのかな?何かあったのかな?連絡して………連絡先知らないや。
    嫌われたかな?そうだよね、そもそも好かれてるわけじゃなかったし。きっと土日を挟んで目が覚めたんだ。

    念の為に電車を2本見送ってみた。でも、義勇さんの乗っていない満員電車が来ただけだった。

    『まもなく○✕駅~。○✕駅~』

    いつもの駅で降りる。振り返っても電車に義勇さんは乗っていない。寂しい。
    いつの間にか義勇さんの胸板じゃなくて義勇さん自身に恋してたみたい。

    誰か助けてください。……助けて。

    つづく🌊
    暗めのターンでごめんよ🌊

    +36

    -7

  • 9151. 匿名 2024/04/29(月) 14:13:39 

    >>9148
    ガル子さんの心の声が毎回面白いんだが、ちょっと切ない展開に気になってます!どしたんだ義勇さん…😥

    +26

    -5

  • 9153. 匿名 2024/04/29(月) 14:17:34 

    >>9148
    胸板より大切なものに気づいたのね(つД`)

    +25

    -4

  • 9163. 匿名 2024/04/29(月) 14:47:46 

    >>9148
    何で義勇さん電車に乗ってないの?私も心配…

    +21

    -4

  • 9638. 匿名 2024/04/30(火) 15:20:28 

    >>9148
    誰か助けてください🌊⑩

    誰か……いや、みなさん聞いてください。たった数日で彼氏に振られました。平凡で変態な私がイケメンの胸板に現を抜かした結果です。

    電車の時間を元に戻すことにした。別れた彼氏が乗っている電車に乗るほど私はバカではない。満員電車はツライけど仕方がない。

    「ガル子おはよう」
    幻覚かな?幻聴かな?最寄り駅のホームに着くとイケメンが話しかけてきた。
    「ガル子?」
    あぁ、あの素晴らしい顔と胸板が見える幻覚。あの良い声で私の名前を呼ぶ幻聴。
    「ガル子!!」
    「え!?本物!?」
    「偽物がいるのか」
    「なんでここにいるんですか!?」
    「いつもの電車にガル子が乗っていなかったから何かあったのかと思って……。連絡先も知らないし、とりあえず2本電車を見送ってここでガル子を待っていた」
    まるで昨日の私だな!!!義勇さんが目の前にいる。その事に安堵して自然と涙がポロポロと出てきた。

    「なぜ泣く」
    「私たち別れたんですよね?」
    「そうなのか?知らなかった」
    「だって昨日、義勇さんいつもの電車に乗ってなかった」
    「やっぱり聞いていなかったのか、金曜日に言ったこと。土曜日に学校の体育祭があって月曜日は振替休日だから次に会えるのは火曜日だと言ったんだが…」
    「聞いてません!!」
    「了解したと言っていただろう」
    なにそれ!聞いてない!いや、きっと言ってたんだろうな。どうせ胸板のことばかり考えていて聞いてなかったんだ。

    「じゃあ、私……振られてないんですか?」
    「振った記憶は無いな」
    「別れてないんですか?」
    「別れるつもりも無い。……さらに泣いてどうする」
    「だってぇ~~~~~」
    涙が止まらない。今から仕事なのにメイクが崩壊だ!

    『まもなく電車が参ります』

    「ほら、電車がきた。泣き止め」
    「無理ぃ~」
    「まったく………」
    小さな溜め息をついて義勇さんが私の頬を伝う涙を拭ってくれた。はい、一瞬で涙が引っ込みました。
    義勇さんに腕を引かれて電車に乗り込む。満員電車だけど義勇さんとなら幸せ空間♡

    誰か助けてください。満員電車のため、義勇さんの胸板が目の前にあります。ダイブするべきでしょうか。

    つづく🌊

    +42

    -9