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908. 匿名 2024/04/13(土) 11:44:48
>>519 推しと桜お題🌸
桜の花がちらちらと舞い落ちる昼下がりの公園
後藤は桜の木の下に立っていた
「葉桜が目立ってきたな」
桜を眺めながらひとりごつる
スプリングコートのポケットに手を入れる
「よし…大丈夫」
後藤は手を胸にあてて息を吸い深く吐いた
「後藤さん!お待たせしました」
パタパタとガル子が駆け寄って来る
「あ、ガル子ちゃん、そんなヒールで走ったら危ないよ」
「はあ、ごめんなさい、電車が少し遅れてしまって」
眼鏡を上げながらガル子は謝る
「ううん、俺も今来た所」
「良かったです」
ガル子は桜の花を見渡しながら
「綺麗な桜…!視界が全部ピンク色ですね」と呟く
「私ももっと明るい色を着てくれば良かったかな」と言ってはにかんだ
紺のカーディガンにグレーのズボンは桜の中で浮いてしまっていないだろうか、少し後悔していた
「全然!とても素敵だよ」
「ありがとう」
ひらひらと桜の花びらがガル子の黒い髪に落ちた
「あ、ガル子ちゃん花びらが」
「!」
ふと頭に手を回されてガル子はドキリとする
ご、ごめん急に!と後藤は赤くなる、ガル子も赤くなり俯いた
ひらひらとまたガル子の頭に花びらが落ちそうになる、後藤はヒュッとその花びらを掴んだ
「あ、凄い」
「ヘヘッ桜の花びらを掴んで願い事を言うと願いが叶うんだって」
後藤は目を閉じてぶつぶつ呟く
「何をお願いしたんですか?」
「んー、今日うまく行きますようにって」
「?」
不思議顔のガル子に後藤は向き合う
「ガル子ちゃん」
「は、はい」
後藤はコートの中に手を入れた
「お、俺と…」+26
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910. 匿名 2024/04/13(土) 11:47:59
>>908
その時強い風がヒュウッと吹いた
桜の花びらがブワッと舞う
「わっ、ガル子ちゃん大丈夫?」
「フィーバー…」
「え?」
ガル子は眼鏡を光らせて呟いた
「フィーバータイムだ」
「えっ」
「後藤さんフィーバータイムですよ!」
そう言って桜吹雪に向かってダッシュする
「願いが叶い放題です!!」
「ガ、ガル子ちゃんヒールで危ない…」
ガル子は桜の花びらを掴かもうとジャンプする
すると何をしているのかと小学生も集まって来た
「何してるの?」
「桜の花びらを掴むと願い事が叶うんだって!」
「えー!すっげぇ!」
小学生も桜の花びらを掴もうとジャンプし始めた
「課金してあげるよ!!」
ガル子は桜の木をゆらゆらと揺らす
小学生達がわーっと歓喜して舞い落ちる桜の花びらの下に集まる
ガル子と小学生達はひとしきり桜の花びらを掴みはしゃぎまくった
「俺5枚取れた!」
「俺は8枚」
「私は15枚!!」
おおーと小学生に拍手され、ガル子は照れる
「後藤さんゴメンなさい、お待たせしました、それで…話の続きは」
ガル子は駆け寄って戻りずれた眼鏡を直しながら謝った
後藤はポケットから指輪のケースを出して見せた
「…!!」
ガル子は驚いて、大事に手に掴んでいた桜の花びらを思わず落としてしまう
「ガル子さん、キミの無邪気過ぎる所に惚れました、僕と結婚してください」
「は、はい!私なんかで良ければ…喜んで」
後藤さんと無邪気過ぎるガル子のお話でした+27
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1934. 匿名 2024/04/15(月) 10:58:09
>>1925 あのお話の続き
短いですがこのお話のガル子ちゃんが好きで続きを書きたかったんです✏️
後藤が給湯室に行くと、黒髪ひっつめ髪の女子社員がお茶を淹れているのが見えた
「お、ガル田さん緑茶?渋いね〜」
後ろから声をかけると背中をビクッとさせて振り向く
「後藤さんですか驚かせないでください」
ガル子は眼鏡をくいっとしながら睨む
コポコポとお湯が注がれる急須から玉露の香りがふわりと広がり後藤の鼻をくすぐる
「お茶の香りって良いな〜、カステラにも合いそうだ」
「…」
「ガル田さんって緑茶派なんだね、俺はコーヒー派!カステラにコーヒーなんてもう最高」
「…」
沈黙に耐えられず、後藤は手に持っていた箱をゴソゴソと開ける
ガル田はチラッと箱に視線を向ける
「あっ、これ?今社長が来てこのケーキをお皿に移すように言われてさ」
箱の中にはたくさんのケーキがずらりと並んでいる
「ガル田さんは和菓子とか好きそうだね、羊羹とか饅頭とか」
「…しそう」
「ん?」
「美味しそう!!!」
「えっ?」
「やだー!迷っちゃう!チョコレート系にしようかな、ガトーショコラ美味しそう♡でもモンブランも捨てがたいな、きゃあミルクレープもある、待ってフルーツタルト〜ッ!!」
ガル子はケーキの前で瞳をキラキラさせる
「ね、後藤さん、後藤さんはどれにするっ?!」
「えっと、ゴメン」
「これ今から社長に会議室に持って来るように言われていて…」
「…なんか…ゴメン、期待させて」
ガル子はスーンと眼鏡が曇る
急須の茶葉をゴミ箱に捨ててシャカシャカと急須を流す
「そうですか、早とちりしてしまって…大変失礼致しました」
そう言ってスタスタと給湯室を出ていった
「あれっ、ガル田さん湯呑み忘れてるよ、ガル田さーん!!」
>>908の無邪気過ぎるガル子と後藤が付き合う前のお話でした🍰🌸+28
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13562. 匿名 2024/05/07(火) 09:54:43
>>13462 まとめの場をありがとうございます
前パートのまとめ
>>12666まとめの場ありがとうございます??愈史郎CD >>6068穴の中身はなんだろな>>9... | ガールズちゃんねる - Girls Channel -girlschannel.net女子の女子による女子のためのおしゃべりコミュニティ。女子の好きな話題にみんなでコメント、みんなで投票して盛り上がれる匿名掲示板「ガールズちゃんねる」へようこそ。
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今回のパートは他のガル子さんも言っていましたが、あっという間に時間が過ぎた気がしました、他のガル子さんのお話を読んだり🌾したりしながらゆったり妄想が出来たPartな気がします
途中10000コメでコソコソを落としてしまうと言う失態を犯してしまいましたが、フォローしてくれたガル子さんがいて本当に嬉しかったです✨ありがとうございました
この後はたくさんお話を読んだり🌾したりして楽しもうと思います💕長文執筆中のガル子さん頑張ってください!
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過去におっさんレンタル🪓👴や愈史郎🐱の街中華などを書いていました+57
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