【2次元】鬼滅の刃で彼氏にしたいキャラPart16【妄想】

[9046. 匿名]

⚠️🐚📿


桜の盛りをとうに過ぎ、新緑の季節がやって来ようとしているのにも関わらず、今宵は冷たい雨だった。
人間というのは不思議なもので脳が春だと認識すればそれに身体が順応してしまい、冬場であれば耐えられる程度の寒さでさえも寒いと感じてしまうのだ。
ざあざあと降やむことを知らない雨音が屋敷の屋根を叩く。
「寒いか？」
「……はい」
どうせそう頷いたって、この人の場合はしまったばかりの火鉢でも引っ張り出してくるんだろうと容易に想像がつく。そういうところが好きで、嫌い。
膝を抱え込み、滲み出てくる涙を堪える。
「……涙のわけを聞いてもいいか？」
「……聞いたらもう会えなくなるから言いません」
女として見てもらえないのは嫌だけど、遠ざけられて会えなくなるのはもっと嫌。
口に出せない理由の代わりに涙が止めどなく溢れてくる。
──貴方が好き。
家族を失いひとりぼっちの根無し草になった私に居場所を与えてくれたひと。それが貴方なのです。

必死に努力し、隠になった。初めは恩返しのつもりで仕えていたが、いつしか惹かれてしまった。
それは数多幾千とある陳腐な恋物語に過ぎない。ぐしゃりと歪んだ唇がひとりでに弧を描く。滑稽な自分が可笑しいのだ。
「何がそんなに君の心を乱す？」
──貴方だと、言ってるでしょう？
白亜の瞳に訴えた。すると不思議なことに何故か目が合った気がした。
刹那、白檀と体臭の混ざりあった濃密な香りが私の鼻腔に充満する。
「……これが答えか？」と、耳元で囁く声は微かに震えていた。

大地のように揺るぎのない肉体が、私の外と中を満たしていく。
苦しげに顰められた眉間の皺は圧迫感と、少しの戸惑い。
今宵、背徳の種が私の身体に根を張った。

終わり

[9048. 匿名]

>>9046
おかしなテンションで起きてたら、良い事があったーー
これだから彼トピはやめられない。

[9055. 匿名]

>>9046
🐚
す、好きです…！！！！
読ませてくれてありがとう！！
語彙力ないのをこんな後悔したことないかも。

[9371. 匿名]

>>9046
🐚

めちゃくちゃ好き。どうやったらこんなふうに彼を表現出来るのだろう…語彙消失

[9376. 匿名]

>>9046
⚠🐚



ひたすら美しい。ため息が出ます

[9413. 匿名]

>>9046
⚠️🐚

素敵すぎて感想書くの恥ずかしいけど、白檀の煙ったような香りが少しだけ甘く立ち上る抱擁を感じました。好きすぎます。

[9424. 匿名]

>>9046
🐚⚠

凄い話を読んでしまった…やはりコメって見逃したお話に気づけるからありがたいな

[14774. 匿名]

>>13462


⚠️まとめ🐚
まとめの場をありがとうございます✨️

>>3945 お題「春のワンナイト」より
『さくら舞う』🍃🐚 全8話

>>5681 お題 「昭和な推し」「歌お題」
『もうひとつの土曜日』🍃 全3話

>>7576 💎
>>10593 🧈 全3話
>>12794 🍃 元先生✖️元生徒

>>6167 🐍🐚
>>6824 🔥🐚
>>8850 💣◤◢◤◢◤◢◤◢WARNING◤◢◤◢◤◢◤◢🐚
>>9046 📿🐚
>>10383 🐰🐚(生存if)
>>10993 🍶🐚(供養所から🙏🏻)
>>12641 🌫🐚




こんにちは！いつもお世話になっております！
潮干狩りの季節ですね！➰🐚
春なのでね！



キメダンたちとガル子さんたちと過ごせた1ヶ月は本当に楽しかったです♥️
とんだアバズレですが本当に彼らが好きです(*´ω`*)

たくさんのプラスやコメントありがとうございました。しかもおすすめお題にあげていただいて！嬉しいびっくりでした♡ありがとうございます😊
1ヶ月間ありがとうございました。また会いましょうね🫶