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8807. 匿名 2024/04/28(日) 21:21:48
>>8479
⚠️解釈違い
⚠️ご都合血鬼術にかかったつもりで読んでください
続・バーチャル彼氏⑦
「絶対いや!なんで?お見合いなんて行きたくない!」
「実際ついて来いって言ってるわけじゃないでしょ、どうせスマホの中にいるだけなんだから」
「当たり前でしょ!なんで好き好んで彼氏のお見合いに同席しなきゃならないの?」
「だから話聞いてるだけでガル子は大人しくしてればいいの!」
「絶対スマホ出さないでよ!?出したらスマホの中からむいくんは実はツーンってするのがヤダからお寿司はわさび抜きしか食べられない事ぶっちゃけてやるからね!」
「💢!!!それは誰にも言わないって約束でしょ!」
なんか色々非現実的な事が起こり過ぎてだんだんテンションがおかしくなってる私たち
なんやかんやでとうとうお見合い当日を迎えたのであった
ここで話は冒頭(①話に戻る)へ
私は今まさに始まったお見合いの会話を胸ポケットに入れられたスマホの中から聞いている
外ヅラモードのむいくんに(猫かぶりめ…)って思わず呟いたら部屋にすごい衝撃が走ってびっくりして飲んでたビールが倒れる寸前だった
私が今いるスマホの中の部屋はごく普通のワンルームと同じでキッチンやトイレもお風呂もあって食料も充実していた
部屋着も私がいつも着ているジャージがありスキンケアも揃って不自由は全くない
普通と違うのは目の前の巨大スクリーンから見える景色と玄関のドアは何をしても開かない事くらいだった
当たり障りのない自己紹介、聞こえてくる会話からお相手の女性は来年大学を卒業するらしい
卒業後そのまま永久就職ってわけですか、私とは住む世界が違いすぎる
何本目かのビールを開けた時、お決まりのセリフが聞こえる
「あとは若いお2人で…無一郎、私達は今後の話もあるのでここにいるから、2人で散策でもしておいで」
「はい、行きましょうか…」
あぁ、やだなぁ…なにが楽しくて彼氏とお見合い相手の会話を聞かなきゃならないんだ
てゆうか、むいくん社長の事説得するって言ったよね?いつするのよ?
〜無一郎目線〜
父さんに言われて綺麗に手入れされた庭園を歩く
空を見上げればふわふわとした雲がポツポツと浮かんでいる
(あの雲の形…ガル子が見たらわたあめみたい!って言いそう)
思わず想像してフッと笑ってしまった
隣にいる見合い相手はキョトンとした顔で
「空見るの、お好きなんですか?」と続けて
「あの雲の形は綿雲って言うんです、他にも春に見られる雲は日中だとすじぐも、うすぐも…雲の薄い部分に太陽や月がかかるとおぼろ雲と言ったりもしますね」
「へぇ…詳しいんですね」
「すみません、ベラベラと!私将来は気象に関する仕事とかしてみたかったんです…まぁ夢で終わりそうですけど。時透さんは?ご趣味は?」
「あぁ、僕?これ」僕はそう言ってポケットからスマホを取り出した
「ゲームですか?」
「バーチャル彼女。」
(えっ!?ちょっとむいくん????)
続く+23
-3
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8813. 匿名 2024/04/28(日) 21:27:51
>>8807
!!!そうきたかってドキドキ読んでます🫣+17
-0
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8821. 匿名 2024/04/28(日) 21:37:18
>>8807
えええっ!?😳(読んでます!続きも楽しみ♡)+15
-2
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8822. 匿名 2024/04/28(日) 21:37:30
>>8807
えっ冒頭の?!読んできたよ!見切り発車って言ってたよね?!脳みそどうなっているんだい?!?!
わさびネタ出てる〜wあと綿雲が出てきたところが個人的に嬉しいツボ♡
むいくんてスマホに入ってても出てても一枚上手だな〜
続きを待機しておりますね+16
-4
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9256. 匿名 2024/04/29(月) 19:34:27
>>8807
⚠️解釈違い
⚠️ご都合血鬼術にかかったつもりで読んでください
続・バーチャル彼氏⑧
「ガル子って言うんだけど、出会いはまぁ…特殊な出会い方だったんだけど」
(ななななななにスマホだしてんの?私!すっぴん!!ジャージ!!しかも!酒!!私ってば酒飲んでる!!!)
「アクシデントに会って、困ってた僕を助けてくれて、得意料理はラーメンで、ほらすっぴんも可愛いでしょ?メイクすると化けるんだよ」
(何言っちゃってんの?相手引いてるよ!その子ドン引きしてない?ってゆうか得意料理ラーメンて!ふろふき大根マスターしたじゃんか!)
そう言うとむいくんはスマホを胸ポケットにしまう
(なんて事してくれてんの?むいくんってば!!信じられない!……あれなんだろう…飲み過ぎたかな…眠くてたまらない…どうしよう…意識が…遠の…き…そう…むい…くん)
「まぁちょっと思い込みが激しくてさ、暴走したりするから困るんだけど、僕には大切な「彼女」なんだ……」
「…生身の女の子よりゲームの中の彼女がいいんですか?」
「まぁ…そうだね、彼女以外との将来を諦めたくないんだ。…君は?君は好きでもない男と結婚して自分の将来を諦めるの?」
「本当は諦めたくありません…あの!時透さん!!」
「うん?」
「 」
「え?」
「あぁおかえり」
「娘は?どうしたのかね?」
「まだ空を見ていたいと…先に戻っておいてくれと言われました」
お互い父親達は上手くいくであろうお見合いに上機嫌の様子だ
「時透くん、一人娘で甘やかして育てた娘だが、我が社共々、よろしく頼むよ」
「モブ川社長、…父さん、あの、僕は彼女とは結婚できません」
「何言ってるんだ?無一郎。」
「僕には大切な女性がいます。彼女以外は考えられない。僕が生涯を共にして生きていきたいのは彼女しかいないんです。今日はそれを伝えに来ました。」
「時透くん、その判断はどういう結果を招くかは分かっているかい?」
「合併の件は、実力でしてみせます。父の力は借りません。今はまだ未熟な僕ですが近い将来、必ず。…娘さんは僕には勿体ない位素敵な女性です。決して彼女がどうこうと言うわけではありませんので、そこは誤解しないで下さい。」
「わはははは!!!」モブ川社長は笑う
「あぁ、すまない。昔を思い出すな、時透…君の息子は若い時の君そっくりだな!」
「分かった!それじゃあこの話は無かった事にしよう!その代わり必ずここまでのしあがって来い、約束だ。それと娘を振ってまで君が選んだその女性を一生大切にしなさい」
「はい…命に変えても。ありがとうございます」
続く
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