-
8768. 匿名 2024/04/28(日) 20:33:04
>>8766
「捕まえた」💎⚠️2/2
後ろから抱きすくめられた身体は、天元様に丸ごと覆われて身動きが取れない。
「...捕まえた。」
悪戯っぽい声が、首筋の側で聞こえた。
崩すように撫でられた髪に、天元様の鼻先が触れてくるのがわかる。くすぐったさと恥ずかしさで、キュッと身を縮こませた。
「...やっぱ好きだわ、お前の匂い。」
そう呟くと、天元様は私のうなじに優しく口付けた。
胸の音が、抱き締められてからずっと鳴り止まない。けれど、その音は五月蝿くなく心地良い。聴き入っていたくなるような、温もりが入り混じったような音だった。
「...悪ィな、寝ちまってたわ。」
頭の後ろに、天元様が額を擦り付けてくる。照れながら瞬きを繰り返しつつ、私は声を出した。
「私こそ、起こしてしまって...。」
すると、言い終える前に天元様がより一層腕の力を強めてきた。背後から、私と同じ胸の音が聞こえてくる。
「......ありがとな、ガル子。お前のおかげだわ、俺が今もこうやって生きてんの。」
滲んできた涙がすぐ目尻から落ち、耳へと伝った。鼻を啜りながら、込み上げてきた想いで首を横に振る。
「...私の台詞です、全部。」
「...ん?」
「...私の方こそ、天元様のおかげです。」
詰まった言葉をなんとか伝えると、天元様は柔らかく笑って息を吐いた。
「...いいのかねぇ、こんな幸せで。」
おわり
+36
-6
-
8772. 匿名 2024/04/28(日) 20:46:11
>>8768
いいんですよ幸せになってくださいい😭
ほっこりお昼寝いいですね!+27
-1
-
8777. 匿名 2024/04/28(日) 20:52:38
>>8768
お日様の匂いがするような幸せなお話でした…🥹
末長くお幸せに💕+25
-1
-
8839. 匿名 2024/04/28(日) 21:45:59
>>8768
あぁぁ…胸が苦しくなるくらい幸せ。
この幸せな時間がずっと続いて欲しい…。でもずっと続く保証はない儚いものだから、二人とも噛み締めてるんだよね…きっと( つω;`)+20
-1
削除すべき不適切なコメントとして通報しますか?
いいえ
通報する