ガールズちゃんねる
  • 8527. 匿名 2024/04/28(日) 00:30:45 

    >>8526
    (続きです)

    唖然とする暇もなく彼の後を追い出口を出た所で、突然大きな声が聞こえて来た。
    「ギーユー!!」
    そう言って冨岡に近付く体格の良い外国人
    「よく来たね!待ってたよ!」
    冨岡「お世話になります」

    次にくるりと向きを変えて私を見て
    「君はガル子に違いない!よく来たね、僕が君たちのホストファーザーだよ」
    満面の笑みでそう言うと、その人は右手を冨岡の肩に回し、左手を私の肩に回した。肩を組んで「さあ行こう!」3人並んで駐車場へ歩き出した。車に乗り込み、空港を後にする頃には夜になっていた。

    車内で冨岡がホストファーザーと喋っている間、私は窓から外を眺めていた。
    夜だけど空が広くて、都市部からも星がよく見えた。背の高い建物が少ないからか、ひらけている。どの建物も文字が英文字。

    高速のような道を走りビル街を抜けて住宅街に入ると、前庭がある家が並び、家の外観を見ながら散歩をするのも楽しそうだと思った。きっと日中はまた雰囲気が違うのだろうな。明日が楽しみになる。

    しばらく住宅街を走って、目的地のホームステイ先に到着した。遅めの時間で寝静まった家。簡単な説明を受け、部屋に通してもらった。冨岡は別の部屋へ行く。

    私「おやすみ」
    冨岡「おやすみ。ゆっくり休むんだぞ」
    私「…うん」

    シャワーを浴びて自室に戻った。手には彼が選んでくれたジャージ。白地にピンクと灰色のライン。どこかで見たような配色だけど、どこだっけ。

    ベッドの上で横になると、眠気が全身を巡るような感覚を覚えた。

    冨岡、もう寝たかな?
    複雑な気持ちもあったけど、同じ屋根の下に彼が居ると思うと嬉しかった。

    それはとても静かな夜で、昨日まで冬の寒さに身を丸めて寝ていた事が嘘のように、心地の良い気温の中眠りについた。

    冨岡、君は1階で私は2階の部屋。この距離を縮めるもの知りたいよ

    続く

    +33

    -10

  • 8528. 匿名 2024/04/28(日) 00:37:07 

    >>8527
    😩⇐可愛いw
    2人の距離感にキュンキュンします💙

    +21

    -3

  • 8529. 匿名 2024/04/28(日) 00:37:28 

    >>8527
    まさかのホームステイとはね😂ビックリだよ冨岡

    +23

    -4

  • 8533. 匿名 2024/04/28(日) 00:54:41 

    >>8527
    この中毒性が癖になり、私の中になるべく冨岡の意図を組まないようにしてしまう心理が働きはじめているw
    どうなるのホームステイ!

    +23

    -7

  • 8534. 匿名 2024/04/28(日) 00:56:58 

    >>8527
    冨岡、ホームステイだったのか🤣!!

    +21

    -6

  • 9191. 匿名 2024/04/29(月) 16:07:18 

    >>8527
    ⚠️解釈違い⚠️何でも許せる方向け⚠️外国語の会話はガル子の中で意訳されたものです

    続・欧米岡君とガル子🌊⑭
    「ホームステイ初日」

    翌日
    「ガル子、起きろ……もう少し寝ていたいのか?しかたないな。その寝癖、可愛いな。寝癖も愛おしい」

    冨岡に優しく起こされる夢を見た。実際はノックと同時にドアが開き、彼が部屋に入って来た。
    「おはよう」
    私「おはよう」
    「起きろ。学校に遅れるぞ」
    私「やだ、冨岡寝ぼけてない?私たち卒業旅行中だよ?ふふふふ」
    いや……違った。確か5日間学校に通うんだった。
    「寝ぼけている時間はない。支度してリビングルームに来てくれ」

    準備してリビングルームに行くと、ホストファーザーとホストマザーがいて、フリフリの服を褒められた。
    2人へ挨拶を済ませてテーブルを見たら、2人の男の子が座っていた。

    マザー「私達のキッズを紹介するわ、こちらケビン、こちらがハリソンよ」
    冨岡「はじめまして、義勇だ」
    私「はじめまして、ガル子です」
    キッズは人見知りなのか、私たちに手を振ってから「ギユー!ギュー!」と名前を呼んだ。冨岡は瞬時に人気者になっていた。

    マザー「朝食はセルフサービスよ。フルーツやシリアル、サンドウィッチなど好きな物をどうぞ。夕飯は毎日6時よ。時間が合えば一緒に、遅くなる時は温めて食べてね」
    冨岡が彼女の言葉を通訳してくれて、その後にシリアルを食べて出発した。快晴の住宅街を歩く。

    「バス停まで歩いて、そこからバスに乗って学校の近くまで行くぞ」
    私「(旅行なのに学校か…)授業は何時まで…」
    「遅くとも午後3時頃には終わる。その後はフリーだ。観光もデートもできる」
    私「(デート!)よかった」

    私「ところで、さっきの子ども達の名前」
    「ケビンとハリソンか」
    私「うん、うちのサボテンがサボ岡・ケビン・ハリソンだから、また改名しようかな」
    「そうだな。この際、個性的な名前に改名するといいかもしれない」
    私「考えておくよ」

    バス停に着いて周りを見渡すと、前庭付きの住宅が並ぶ。どの家も庭が綺麗に手入れされて、カラフルで様々なデザインの家が見ていて楽しい。
    バス停そばにある家の前庭には「ゴミ捨てるな!」「庭への進入禁止!」木製の看板がいくつも立っていて主張がすごい。彼に「看板たくさんだね」と言うと「よくあることだ」と言っていた。

    バスに乗り、学校近くのバス停で降りてから歩いて学校に到着した。

    初めてでバスの乗り方支払い方もわからなかったけど、君がさり気なく教えてくれて嬉しいよ、冨岡

    続く

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