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8361. 匿名 2024/04/27(土) 17:36:38
『借り物競争』高校生
体育祭名物の借り物競争。同じクラスの宇髄君の組がスタートした。
宇髄君は紙を見ると、真っ先にこちらの応援席に向かって走ってくる。息も乱れていないところが流石だなぁなんて思っていると、宇髄君が来たのは、まさかの私のところ。
「ガル崎、ヘアゴム貸して」
「えっ…私?ヘアゴム?」
「そう。今つけてるやつでいーから」
そう言って“ヘアゴム”と書かれた紙を見せてくる。無難なお題だなと思ったけれど、今日は体育祭当日ということもあり、可愛くヘアアレンジしている子ばかり。簡単には貸してもらえないだろう。
そんな中私は、いつもは下ろしている中途半端な長さの髪の毛を、ハチマキがつけやすいようにちょこんと結んでいるだけ。
結ばずにヘアゴムを手首につけている子もいるけど…私に真っ直ぐに手を出してくる宇髄君からは、有無を言わさない圧を感じる。
周りの視線が気になりながらも、髪からヘアゴムを外して宇髄君に差し出した。
「…どうぞ」
「サンキュ。終わったらすぐ返す」
茶色いゴムに、ワンポイントでゴールドのビーズがキラッと光るヘアゴム。シンプルで安物だけど、いつもは大切にしまっている私の一番のお気に入り。宇髄君はそれを手首にはめると、あっという間に走り去り、1着でゴールした。
クラスが喜びに湧く中、宇髄君がヘアゴムを返しに戻って来ると思うと何だか恥ずかしくて。応援席から離れて後ろの方で待っていると、宇髄君が走って戻って来た。
「ありがとー。助かったわ」
「ううん。誰に借りようか迷わなかった?ヘアゴム」
「いやー?全然」
「そうなの?」
髪を結んで顔を上げると、宇髄君が微笑みながら私に手を伸ばす。
「今日髪の毛結んでたなーって。真っ先にお前のこと、思い出したから」
束ねた髪にちょんと触れられて、身体がかぁっと熱くなった。
少し近づいた宇髄君からは、爽やかな制汗剤の香りがして。
耳元では私のお気に入りのヘアゴムと同じ、金色のピアスが光っている。
終わり+34
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8363. 匿名 2024/04/27(土) 17:54:38
>>8361
真っ先にガル子ちゃんの事思い出したって…もうキュン♥️しかない🥰+23
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8370. 匿名 2024/04/27(土) 18:20:29
>>8361
高校生かぁ…
こんな出来事あったら、ガル子ドキドキして夜眠れない(*≧д≦)+16
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9589. 匿名 2024/04/30(火) 12:54:37
>>8361
⚠️🐢
さらっとかっこいいわ天元くん+20
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15907. 匿名 2024/05/11(土) 09:13:42
自分の記録用にこっそりまとめさせていただきます。
もう忙しくて参加できないかなと思っていましたが、トピを覗いた時に見たお題で妄想したり、思いついたものを気ままに落としたりとゆるゆるで参加してました。
お話と言えるようなものは無いのですが、たまに現実逃避しなきゃやってられなくてw🧨トピの流れにのったりとか雑談に参加したりはできなくて残念😢
全部天元さまです💎
>>4828春の妄想🌸
>>6834シュークリーム
>>7539唐突な妄想
>>8361借り物競争
>>9180ナンパから助けてくれる
>>10528何の変哲もない話🌸
>>11265可愛く見える呪い
>>12151ガル子が子どもの姿に
>>12851彼のスマホが鳴ってる
>>12690夜のコンビニ🍨
>>12851⚠️二次絵💎
(同担様⛄️お心遣いとても嬉しかったです。参加してたんかーい!って思わせちゃったら本当にごめんなさい💦同担様の優しいお言葉で、やっぱりまた遊びにきたいなと思ったのもあります。素敵な作品をありがとうございました⛄️✨)
1ヶ月間楽しかったです。➕や🌾など反応をくださった方々、ありがとうございました💎
前回(Part15)のまとめ+39
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