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8190. 匿名 2024/04/27(土) 07:39:11
>>7993続き
⚠解釈違い⚠なんでも許せる方向け
🍃🐶⑨🐶🍃
中身が犬となった風柱様…風呂場で洗うということは…介助が必要だろう。服を脱がせたり…濡れた体を拭ったり…。
いや、何を考えてるの!?私!しっかりしなきゃ!これも隠の大切な任務なのよ!邪な心なんて一切無いわ!!
「お風呂の準備が済んだようです。私とモブ剛くんの2人で風柱様を洗ってくるのでがる山くんは犬柱様と見張りをお願いします」
ですよねーーー!!!
察志良杉先輩が突如襖を開ける。そこにはたくさんの大根が積み上げられていた。
「これは水柱邸に大根農家から送られてきた大根で、霞柱邸にお裾分けするために一旦こちらで保管していたものです」
「…はあ」
急になんの話を始めたのだろう。
「もし、万が一、風柱様が風呂場から逃走するようなことが起こればこの大根で殴って阻止してください」
「!!!??」
「真剣や木刀を使うわけにはいきませんからね。大根で殴る。もしくは大根を投げて行く手を阻んでください。最悪食べられても問題ありませんので」
そんなんで対処できるのだろうか。察志良杉先輩…実は割とポンコツ…?
そんなことしなくてもきっと犬柱様が風柱様に食らいついて意地でも外には出させないだろう。
その時はある意味大根の出番かもしれない。
風呂場からは初めは少し騒がしい声が上がっていたもののその後は問題無く済んだようで、寝間着を着せられすっきりした表情の風柱様を連れて察志良杉先輩とモブ剛先輩が戻ってきた。
「いやー、風柱様、最初洗ってる時は嫌がって暴れてましたけど、湯船に浸かったら大人しくなってすっかり風呂を満喫してましたよ」
そうか、のんびりとお風呂に浸かれたのか。良かった。
風柱様が再び私にぴったりとくっついて座り込む。そしてしばらくすると私に寄りかかったままうとうととし始めた。
「やっぱりがる山くんの横が落ち着くようですね。すっかり懐かれてしまってるようで。もうこのまま眠ってもらった方がいいかもしれませんね」
犬柱様も部屋の隅で丸まって時々こちらの様子を伺いながら落ち着かれているようだ。
「もうすっかり日も暮れてきましたし、俺は岩柱邸に戻ります。このがる山ちゃんへの懐きようならもう大丈夫でしょ。じゃ!」
そう言ってモブ剛先輩は岩柱邸へと戻って行った。
つづく+25
-11
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8228. 匿名 2024/04/27(土) 09:02:51
>>8190
ですよねーw🤣
「風柱様、最初嫌がって暴れましたけど」←なぜだろうキュンとした😂なつかれてていいなぁ♡+19
-7
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8599. 匿名 2024/04/28(日) 11:32:37
>>8190続き
⚠解釈違い⚠なんでも許せる方向け
🍃🐶⑩🐶🍃
「私は隣の部屋で少し書き物をして眠りますので何かあったら呼んでください」
察志良杉先輩もそう言ってまた隣の部屋に引きこもってしまった。
風柱様はすっかり体を横にしてすやすやと眠っている。背中をぴったりと私の足元にくっ付けて。
犬は本能で家族や信頼した相手に温もりを求めるように体を寄せてくると聞く。なんだか嬉しくなって自然と昼寝の時のように彼の頬に触れていた。
彼の寝顔を見ているとなんだか私も緩やかに眠気に襲われてくる。
そういえば昨日は任務の後処理でほとんど眠っていない。慢性的な寝不足続き。昼間も春の陽気の中、眠気に耐えながら彼を見守るのに精一杯だった。
いっそここで眠ってしまえれば気持ちいいのに…と思える状況で眠れないのは辛い。
ズルズルとなにかが畳の上を引きずるような音がして後ろを振り向くと、犬柱様が掛け布団を咥えて私達に近づいてきた。
「ありがとうございます。風柱様にお掛けしておきますね」そう言うと犬柱様がふるふると首を振り、私の脚をトントンと前足で軽く叩いて真っ直ぐに私の目を見つめている。
「もしかして…私に…?」
犬柱様が目を逸らしながらワフッと返事をしてまた部屋の端に行くとこちらに背を向けて丸まってしまった。
嬉しさのあまりそのもふもふだけど男気溢れた背中を撫でたい衝動に駆られる。だけどそれを抑え再び小さくありがとうございますと声をかけ、布団を風柱様に掛けると私も足だけを布団に入れさせて貰うことにした。
この状況で眠る訳にはいかないがせっかくの親切心を無下にすることはできない。
ここからは私の長い睡魔との戦い…のはずが私は早い段階でその戦いに敗北していた。
___________________
ハッと目を覚ました時には目の前にはモフモフの毛の塊。犬柱様が布団に入り込み私に身を寄せてクゥクゥと眠っている。
あれ…?おかしい。もしや…元に戻ってる!?
そういえば風柱様は!?と後ろを振り向くと今度は目の前には逞しい胸筋。
どわーっ!!な、な、なに!?この状況!私、風柱様と犬柱様に挟まれて眠ってしまってたの!?
混乱して布団から起き上がろうとすると風柱様が手を伸ばし私の腕を掴んできた。そしてそのまま強い力で引っ張られ彼の胸元にすっぽりと収まってしまう。早まる鼓動を抑えながら恐る恐る彼の顔を見上げると穏やかな寝息をたてている。その寝息に合わせて軽く上下している胸板。完全に眠っているようだ。
まだ犬のまま…?寝ぼけてる…?けど、犬柱様も布団の中だし…。犬柱様が寝ぼけてる…?いや、もしやこれは…夢?
混乱と緊張のあまり考えることを放棄した私は再び深い眠りに包みこまれていった。
つづく+30
-8
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