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7969. 匿名 2024/04/26(金) 19:38:27
>>7748
ふしぎメガネ屋きぶつじ堂
第四話
「いらっしゃいませ ガル子様私の名は猗窩座と申します」薄いブルーのワイシャツにピンク色の髪とベスト姿の男性は見た目とは違って丁寧な言葉遣いと挨拶が印象的だ メガネは…?ん?あんまり見た事無いけど…私の視線を感じたのか「こちらはボストン型と言って少しクラシカルなデザインなんです」ニッコリ笑うと彼の長い睫毛がふんわりと揺れて私の心も揺れ動く
「猗窩座殿は仕事熱心だからどんなに誘っても一緒に飲み会に来てくれないんだよね〜」「…その手をどかせ…今は仕事中だ…」正反対な2人だけど実は仲良しなのかもしれない…そんな事を思って振り向いた場所に置いてあった高そうな壺に足がぶつかりバランスを崩して私も壺も倒れていくが手を伸ばしても間に合わない‼︎割れちゃう‼︎と思った瞬間に猗窩座さんが私と壺を身体ごと受け止めてくれた『ごめんなさい‼︎私のせいです‼︎』彼はお姫様抱っこしながら「大丈夫ですか?」と聞いてから優しく降ろしてもらった ドキドキして心臓が足りないとは流石に言えない『ありがとうございます…あれ?猗窩座さんのメガネが⁉︎ここに落ちてますね』と拾おうとしたタイミングでお互いのおでこ同士がぶつかってしまう『痛っ‼︎』「失礼致しました‼︎」私のおでこに彼の手がそっと触れる「お怪我はございませんか⁉︎」至近距離でメガネを外した貴方の素顔を見たので心が火傷して墓入りしそうです…。+23
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7982. 匿名 2024/04/26(金) 20:30:01
>>7969
あああ~あたいの梅干しみたいな脳でも映像が浮かびます🎦なんて良いお店じゃあ+18
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8130. 匿名 2024/04/26(金) 23:20:55
>>7969
ふしぎメガネ屋きぶつじ堂
第五話
割れなかったはずの壺がカタカタと音を立てて動き出し更にそこから煙が‼︎
すると中から男性が現れたがその人の着ているスーツは白、赤、緑、紫のペンキを溢したようなインパクト抜群のデザインになっており更にその色合いの中に魚の鱗やヒレのような装飾が施されていた そのうえ三角型のメガネをかけていて超個性的‼︎その姿を見て驚く私に彼は自己紹介をする「ヒョヒョッ 初めまして 私は玉壺と申す者 このお店の全てのメガネのデザイナーをしております」めちゃくちゃ主張激しい人だな…かなり驚いている私に「こちらはご挨拶の品ですのでお納めください」手渡してくれたのは金魚の形の小さなぬいぐるみだった『可愛い♡』「こちらはただの金魚ではございません!なんとメガネ拭きにもなるのです‼︎」『実用性もあって凄いですね‼︎』「一見無意味な組み合わせに見えますがそれが芸術です‼︎あえて…意図してです‼︎」恍惚とした表情で玉壺さんは力強く語り続けた
「玉壺殿〜そろそろ良いかな?ガル子ちゃんを他の売り場にも案内したいんだけど…」「もうお時間ですか⁉︎せっかくの私の作品を紹介する為に壺のコレクションルームにご案内したかったのですが残念です…まぁそれもまた良し‼︎ではガル子様ごきげんよう」彼は手の甲にそっと挨拶の口付けをして笑顔を見せてくれた 更に身体の横にある小さな手を全力で振りながら私をいつまでも見送る仕草を見て最初に見た印象と違って良い人なのかもしれないなと思ったのだ。+24
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